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広間に役人がもう一人入ってくる。
その両手で大事そうに抱えているのは、時野の持つ刀に瓜二つの刀。
睦「む!?兄弟じゃ!!」
『え』
時「試すような真似をどうかお許しください。」
その役人からAに、そっと刀が渡される。
「どうぞお受け取りくださいませ。」
『...ありがとう。』
その刀を受け取る。
そしてほのかに微笑む。
睦「!」
スラリと抜刀すれば、現れる純白の刀身。
刻まれている "悪鬼滅殺" の文字。
確認するようにクルクルと回し、ゆっくり納刀する。
そしていつの間にやら変わっていた服、巫女のような装束の腰に携える。
睦「思わず魅入っちょった。美しかったのう。」
『そうでしょう』(ニコ
睦「そやつも嬉しそうじゃ。」
『!』
その言葉に、バッと陸奥守の方を見る。
睦「?」
時「一応、国宝指定されてますからね、貴女様のその愛刀。」
『えっ?』
時「数ある色変わりの刀の一部は国宝指定されているんです。所有は産屋敷家の方々や、使ってらっしゃった隊士の子孫の方々が殆どですが...」
『お館様が...』
時「お館様の子孫の方々、ですね...」
『!...そうでしたね。
(輝利哉様も、数十年前に...)』
時「産屋敷家の方の先見の明はご健在です。だから、その刀を私共に預けていただけました。
貴女様にお返しすることを読み、預けてくださったのです。」
『そうですか...』
睦「...」
時「......すみません、敬語...やめて頂いてもよろしいでしょうか...」
『んぇ!?』
時「実は私、元隠の者でして...神柱様...大黒柱様にこうも敬語を使われると恐れ多いです...」
『っははw 隠の生まれ変わりか!これもまた異な出会い。私をここへ導いてくれてありがとう。』
時「っ!!はい!!!
ということでです!必要な物事は何でも直ぐに申し付けてください。これは政府の決定でもあります。
申し付けて下さらなければ困りますので。」
『分かったよ。またよろしく頼むね。』
時「よろこんで!」
こ「...では、そろそろ本丸へ行きましょう。」
『うん。』
時「またお会いしましょう、大黒柱様。いや、華月様。」
『そうだね。』
こんのすけがゲートを開く。
こ「この先です!」
『うん。』
1人、1匹、2振りがゲートを通る。
すると目の前には大きな鳥居と、その先には大きな屋敷と敷地が。
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宵桜の館(プロフ) - 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます!! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 鬼滅の小説、大好き!!この作品を作ってくださりありがとうございます!! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - みるくるみさん» それは良かったです!!ありがとうございます(●︎´▽︎`●︎) (2022年11月4日 16時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
みるくるみ - クロスオーバー大好き! (2022年11月4日 16時) (レス) id: 84f17b04e9 (このIDを非表示/違反報告)
みるくるみ - 設定を見たときに、「あ、これ好きになる予感しかない。」ってなりました。実際底なしの沼にはまりました。最高です。応援しています。 (2022年11月4日 16時) (レス) id: 84f17b04e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/
作成日時:2022年10月24日 21時