検索窓
今日:84 hit、昨日:36 hit、合計:131,152 hit

004 ページ4

広間に役人がもう一人入ってくる。

その両手で大事そうに抱えているのは、時野の持つ刀に瓜二つの刀。


睦「む!?兄弟じゃ!!」

『え』

時「試すような真似をどうかお許しください。」


その役人からAに、そっと刀が渡される。


「どうぞお受け取りくださいませ。」

『...ありがとう。』


その刀を受け取る。

そしてほのかに微笑む。


睦「!」


スラリと抜刀すれば、現れる純白の刀身。

刻まれている "悪鬼滅殺" の文字。

確認するようにクルクルと回し、ゆっくり納刀する。

そしていつの間にやら変わっていた服、巫女のような装束の腰に携える。


睦「思わず魅入っちょった。美しかったのう。」

『そうでしょう』(ニコ

睦「そやつも嬉しそうじゃ。」

『!』


その言葉に、バッと陸奥守の方を見る。


睦「?」

時「一応、国宝指定されてますからね、貴女様のその愛刀。」

『えっ?』

時「数ある色変わりの刀の一部は国宝指定されているんです。所有は産屋敷家の方々や、使ってらっしゃった隊士の子孫の方々が殆どですが...」

『お館様が...』

時「お館様の子孫の方々、ですね...」

『!...そうでしたね。
(輝利哉様も、数十年前に...)』

時「産屋敷家の方の先見の明はご健在です。だから、その刀を私共に預けていただけました。
貴女様にお返しすることを読み、預けてくださったのです。」

『そうですか...』

睦「...」

時「......すみません、敬語...やめて頂いてもよろしいでしょうか...」

『んぇ!?』

時「実は私、元隠の者でして...神柱様...大黒柱様にこうも敬語を使われると恐れ多いです...」

『っははw 隠の生まれ変わりか!これもまた異な出会い。私をここへ導いてくれてありがとう。』

時「っ!!はい!!!
ということでです!必要な物事は何でも直ぐに申し付けてください。これは政府の決定でもあります。
申し付けて下さらなければ困りますので。」

『分かったよ。またよろしく頼むね。』

時「よろこんで!」

こ「...では、そろそろ本丸へ行きましょう。」

『うん。』

時「またお会いしましょう、大黒柱様。いや、華月様。」

『そうだね。』


こんのすけがゲートを開く。


こ「この先です!」

『うん。』


1人、1匹、2振りがゲートを通る。

すると目の前には大きな鳥居と、その先には大きな屋敷と敷地が。

005《本丸》→←003



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
202人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

宵桜の館(プロフ) - 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます!! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 鬼滅の小説、大好き!!この作品を作ってくださりありがとうございます!! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - みるくるみさん» それは良かったです!!ありがとうございます(●︎´▽︎`●︎) (2022年11月4日 16時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
みるくるみ - クロスオーバー大好き! (2022年11月4日 16時) (レス) id: 84f17b04e9 (このIDを非表示/違反報告)
みるくるみ - 設定を見たときに、「あ、これ好きになる予感しかない。」ってなりました。実際底なしの沼にはまりました。最高です。応援しています。 (2022年11月4日 16時) (レス) id: 84f17b04e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/  
作成日時:2022年10月24日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。