元鬼狩りと刀

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次に見たのは、時透無一郎の日輪刀。


『無一郎の日輪刀．．．折れず残ったんだね。』

伽｢．．．綺麗な色をしてるな。｣

『そうだね。
彼の持ち主は、時透無一郎。霞柱だった、霞の呼吸を使う剣士でね、柱の中では最年少だったんだ。
最終決戦で、上弦の壱との格闘の末に、殉死した。
また会えると、思ってたのにな．．．』

燭｢この刀すごいよ伽羅ちゃん！なんて言うのかな、ムチみたい？？｣

『蜜璃の日輪刀．．．』

燭｢女の子？｣

『うん。甘露寺蜜璃という、恋の呼吸を使っていた、恋柱の子だよ。
柔軟性と、その日輪刀を使った呼吸だった。そんなに長いのに、決して対象以外に当たらなかったんだ。』

燭｢え、すごい。｣

『鬼舞辻無惨との戦いの終結と共に、負傷によって亡くなったんだ。』

烏｢こっちは？うねうねしておる。｣

『それは小芭内．．．伊黒小芭内の使っていた日輪刀だね。
蛇の呼吸を使う、蛇柱だったんだ。
いつも鏑丸という白蛇を連れていて、蛇のような蛇行した技を使ってた。
彼も、鬼舞辻との戦いの末に亡くなったんだ。』

烏｢興味深いものよ．．．｣

睦｢こ、これは何ぜよ！？もはや刀じゃないぜよ！｣

『行冥さんの使っていたものだ．．．最後に鎖がちぎれちゃったんだよね．．．』

睦｢行冥？｣

『うん。悲鳴嶼行冥。岩の呼吸を使う、元岩柱。
盲目の方だったんだけど、すごく強かったんだ。
あの人も鬼舞辻との戦いの末に亡くなったんだ。戦いの最中に、片足を失った。』

睦｢面白い形じゃのう．．．｣

『不思議だよね。』

伽｢折れてる．．．｣

『！義勇の日輪刀、残ってたんだ．．．』

伽｢？｣

『最終決戦の時に、上弦の参との戦いで折れてしまったんだ。
鬼舞辻と戦う時には、落ちていた別の日輪刀を使ってた。
時野から、彼は生き残ったと聞かされてるよ。
冨岡義勇。水の呼吸を使う、水柱だったんだ。鬼舞辻との戦いで、片腕を失った。』

伽｢．．．そうか。｣

燭｢こっちは？また不思議な柄だよ。｣

『それは実弥のだね。
不死川実弥、風の呼吸を使う、風柱だったんだ。
彼も鬼舞辻との戦いをギリギリ生き抜いたと聞いてるよ。』

燭｢かっこいい柄だね。｣

『そうだよね。
．．．．．．柱の中で生き残ったのは、実弥と義勇だけだった．．．もっと、生きて欲しかったな．．．』

四振｢｢｢｢．．．｣｣｣｣


柱の日輪刀が並んでいた先に、空の展示台が一つあった。

その説明には、

"神柱･御柱Aの日輪刀"

と書かれていた。

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