＊９話 ページ10
shp「んで何を買うんです？」
『夕飯の材料だけど…』
調味料やお米などは揃っているので今日のおかずになる食材を買いに来た。といっても自分の分だけだし大した買い物ではない。
入り口で買い物かごを手に取ると自然な手付きで紫崎くんが持ってくれた。
shp「何作るんですか？」
『えー、自分への入学祝いにちらし寿司でも作ろうかな』
おばあちゃんが生きていた頃、誕生日に作ってくれたメニュー。今日は特別にお刺身買っちゃおう。
shp「いいっすね、俺も食べたいっす」
『へ？』
shp「恋人の手料理って憧れません？」
『それは先に恋人を作ってから作ってもらってください』
shp「今日は未来の恋人の手料理で我慢しときますね」
『勝手に決めないで』
shp「俺Aさんのこと諦めるつもり無いんで。デビュタントまでに必ず落としますよ」
『はいはい…紫崎くんは食べられないものとかある？』
shp「いや、特にないっすよ」
じゃあ自分の好みの作り方にしよう。といっても今日はちらし寿司の素を使う。後はお刺身は奮発して四種盛りのパックを買う。
しかし紫崎くんってグイグイくるタイプなんだなぁ…はじめの気だるげな雰囲気はどこいった。
shp「さて、買うもんはこれくらいっすか？」
『うん、これでいいかな』
shp「わかりました」
そういうとレジにかごを置いて精算を始める紫崎くん。当たり前のように財布を出している。
『いやいや、お金は自分で出すよ！？』
shp「ワイも食べるし作ってくれるんやからこれくらい出させてください」
『いや、流石に申し訳ないし、あんまり借り作りたくない』
shp「そっちが本音やろ。
そうっすね、じゃあこれ払うお礼にこれからワイのこと〈ショッピ〉って呼んでください」
『しょっぴ…？』
shp「ワイのあだ名です。仲いい人はみんなそう呼んでるんで」
『そんなんでいいの？』
shp「はい」
『わかった。ありがとう、ショッピくん』
shp「あ、女子でワイのことショッピって呼ぶのAだけなんで。これで距離縮まったなぁ」
ニヤニヤと嬉しそうに笑いながらレジ袋に食品を詰める紫崎くん…じゃなくてショッピくん。まんまと嵌められた気がする。しかもさり気なく呼び捨てになってるし。
shp「さ、早よ帰りましょ。お腹空きました」
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Noa(プロフ) - ねう。さん» ありがとうございます！趣味全開ですが今後もお付き合いいただけると幸いです！ (2022年12月16日 0時) (
レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - あーだめだもうむりしんどい何回読み返してもしんどいドキドキですやばいです主様の作品雰囲気大好きすぎます泣泣 これからも応援してます！更新楽しみにしてます！ (2022年12月15日 18時) (レス) @page36 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - たぴくんさん» コメントありがとうございます！自分の趣味が全開ですが皆様にも楽しんでいただけるよう精進します！ (2022年12月11日 10時) (レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - この作品大好きです！応援してます！更新頑張ってください୧⃛(๑⃙⃘⁼̴̀꒳⁼̴́๑⃙⃘)୨⃛ (2022年12月3日 12時) (レス) @page22 id: 5e1b4af05d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - 九十九夜瑠さん» コメントありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります(*´ω｀*) (2022年11月26日 19時) (レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noa | 作成日時：2022年11月18日 20時
