＊11話 ページ12
シラバスの気になる科目に付箋を貼っていると同じところに付箋を貼っていくショッピくん。いや、その付箋私の何だけど…
shp「いくつか気になるやつ被ってますね」
よかった、本気で全部被せてくるのかと思った。シラバスを閉じると炊飯器からいい匂いがする。パネルを確認するとあと10分ほどで炊きあがるようだ。
『よし、ご飯の準備しよう』
まずはお味噌汁。アサリを買ってきたので簡単に貝出汁の味噌汁にした。
そしてきゅうりをスライスして塩昆布と和える。簡単にできる箸休めの完成。
薄焼き卵を焼いていると炊飯器がピーッと鳴ってご飯が炊けたようだ。切るように解してボウルに移す。そこにちらし寿司の素を混ぜ込んだら刻んだガリも混ぜ込むのがおばあちゃん流。それをお皿によそって細く切った卵を散らしてお刺身を盛り付けたら完成。
『できたー！』
簡単だけどご馳走だ。ローテーブルに運び、コップとお茶も用意する。食器は来客用に対で用意してたけどお箸は自分の物しかないのでショッピくんには割りばしで我慢してもらおう。
チラシずしを口に運ぶ。すし酢の甘酸っぱい味と混ぜ込まれた甘辛い味の具材がよく合っていて美味しい。トッピングのお刺身にはお醤油を少しつけて食べる。やっぱり美味しいなぁ…
shp「おいしいっすね」
ショッピくんの口にもあったようだ。それは素直にうれしい。
『ところでショッピくんはなんで私を番にしようと思ったの？』
shp「ゴホッ…それ、食べてるときに聞きますか？」
『気になっちゃって。ショッピくんだったらどんな子でも選べそうなのにわざわざ私にするとか何か理由あるのかな、って』
shp「そうっすね…まぁ誰でもいいとまでは思ってなかったんすけど、正直番なんてどうでもいいと思ってました。所詮吸血鬼の血を残すための契約やろ、って。人間と吸血鬼がお互いの利益のために結婚して繁殖して何がおもろいんやろうなって。俺の親がそんな感じなんで余計に。
でもあんたは自分の利益なんか一切考えずに俺を助けてくれた。金とか名誉だとかそんな醜い欲にも溺れず、家柄だとか宝石の瞳だとか一切考えずに俺を俺として助けてくれたAに俺は惚れたんです」
まっすぐな瞳が私を見据える。正直そんな真剣に考えてくれているなんて思わなかったので軽々しく聞いた自分が少し恥ずかしかった。
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Noa(プロフ) - ねう。さん» ありがとうございます！趣味全開ですが今後もお付き合いいただけると幸いです！ (2022年12月16日 0時) (
レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - あーだめだもうむりしんどい何回読み返してもしんどいドキドキですやばいです主様の作品雰囲気大好きすぎます泣泣 これからも応援してます！更新楽しみにしてます！ (2022年12月15日 18時) (レス) @page36 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - たぴくんさん» コメントありがとうございます！自分の趣味が全開ですが皆様にも楽しんでいただけるよう精進します！ (2022年12月11日 10時) (レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - この作品大好きです！応援してます！更新頑張ってください୧⃛(๑⃙⃘⁼̴̀꒳⁼̴́๑⃙⃘)୨⃛ (2022年12月3日 12時) (レス) @page22 id: 5e1b4af05d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - 九十九夜瑠さん» コメントありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります(*´ω｀*) (2022年11月26日 19時) (レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noa | 作成日時：2022年11月18日 20時
