Narr (ページ8)

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Narr ページ8

ym「…らっしゃいませー」

バイトははっきり言って暇だ

やることなんて少ないんだから

そして一応念の為マスクをしている

もし警察関係者が来て正体バレたら元も子もないから

『おい、あそこに誰か倒れてないか？』

しばらく仕事をしていると誰かがそう言う

…確かに倒れてるな

ym「俺、確認してきますよ」

店を出て確認しに行く

ym「…あ〜あ、なにしてんの、裕翔」

yt「あれ、やま」

そこには血まみれの裕翔と死んでる上層部がいた

yt「ついさっき殺したばかりなんだよね」

ym「…少し、俺の事引っ張って」

yt「え？」

ym「いいから」

裕翔はよく分からずに俺を引っ張る

ym「ありがとう、これで俺も【被害者】として見られる。

まぁ…その前に逃げるけど」

yt「そういう事ね。

…やっぱりダメだよ」

裕翔は悲しそうに言う

ym「上層部ってそんなもんだよ。

今更期待持ったって無駄」

yt「…やま、声が悲しんでるよ」

裕翔は相手の声を色として見分けられる

俺の声の色を見て悲しんでるとわかったのだろう

ym「…知らねぇ」

yt「それよりもそろそろ帰らないと不審がられるんじゃない？」

ym「それは裕翔だ。

俺は裕翔が見えなくなったらバイト先に駆け込んで死体があることを伝える。

そうしないと怪しいヤツだから」

yt「わかった、それじゃまた後でね」

俺は裕翔の背中を見送る

完全に見えなくなって車も遠くに行った時、俺の迫真の演技が光る

走ってバイト先に駆け込む

ym「大変…です!!

人が…死んでます!!」