Narr ページ41
知念は命こそ助かったものの、1ヶ月の間眠り続けていた
俺と裕翔は交代で知念の病室にいた
裕翔の話では車を運転していた犯人は捕まえることができたらしい
けれども…納得いってない
だって裕翔の話ではあの後上層部の誰も来てなかったとのことだ
どうして…
今の俺を見たら真っ黒なのだろう
ym「…知念、今日もいい天気だよ」
俺は眠っている知念のベッドの隣にある椅子に座った
知念は点滴で栄養はとっているものの、みるみるうちに痩せていった
ym「知念…目覚めてよ…」
俺は知念の体に泣き崩れる
すると知念の手がかすかに動いたのが見えた
ym「知念…?」
顔を上げると知念が目を開けていた
ym「知念、知念‼︎
わかる⁉︎」
知念は何回か瞬きをした後、俺を見る
そして口をパクパク動かしていた
ym「どうしたの、水飲む?」
俺は聞くけど知念は首を横に振る
1ヶ月も喋っていないのだから話せないのだろう
俺は持っていたメモ帳とペンを渡した
知念は震える手で文字を書いて見せてくる
cn『あなたは誰?』
ym「…え?」
153人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慧jump | 作成日時:2021年8月7日 0時