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Narr ページ38
雨が降り続ける
俺は透明なカッパのフードを被った
目の前で黒い車が止まり何人かの人が降りてくる
『…誰かいるのか？』
誰かが俺の存在に気がついた
それでも気にしない
俺は無表情のままそこに突っ込む
全員…黒、黒、真っ黒
ym「くだらねぇ…」
俺は全員の首の血管を切った
血飛沫が飛び散り、車にもつく
ym「…どうだ、知念への罪の意識芽生えたか？」
車についた血は雨で落ちていった
俺は近くに転がっていた奴から車のキーを奪った
バイクのガソリンがなくなって困っていたから助かった
俺はエンジンをつける
そしてその場から離れた
ラジオが聞こえる
『本日、男性が刺される事件が発生しました。
男性は意識不明の重体です。
犯人は山田涼介容疑者であると警察は発表しており…』
ym「はは、完全に悪役だな」
俺は自嘲気味に笑う
もう引き返せないんだ
あの事件から俺たちの…いや
俺の時間は止まったままだ
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作者名：慧jump
| 作成日時：2021年8月7日 0時
