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Narr ページ18

焦げ臭い…



熱い…
 


ゆっくりと目を覚まして頭を覚醒させる



耳に入れておいた通信機から声が聞こえる


tk『…有岡くん‼︎』



ar「高木…?」



tk『ようやく繋がった‼︎



今、どんな状況⁉︎』



体を起こして辺りを見渡す



ar「…燃えてるね」



tk『燃えてる⁉︎』



裕翔か…



ar「薮くんとかいる?」



tk『これ全員聞いてるよ』



ar「【ズィーベン】の正体、わかったよ」



tk『えっ⁉︎』



俺は咳き込む



ar「裕翔だよ。



もしかしたら…いや、もしかしなくても山田もだ」



yb『薮だ。



それ、本当か?』



ar「本当だよ。



現に裕翔にたまたま話聞いたら睡眠薬で眠らされて燃えている家の中にいるんだから」



yb『火事の中にいるのか?』



ar「これ、出られるかな…?」



周りに出口がないか見渡す



一応あるけど鍵がかかってる



ar「隠れ扉とかあったらな…」



鍵とかも探そうと思って机の引き出しを見たらノートが入っていた



ar「あ〜、これ持ち帰るか」



yb『大ちゃん、今消防隊が救助に向かってる。



身をかがめて煙を吸わないようにしてくれ。



もう少しの辛抱だ‼︎』



ar「当たり前だよ。



山田と裕翔捕まえるまで…絶対に…死ねない」



俺はそのまま倒れる



ar「山田…裕翔…なんで【ズィーベン】なんかになったんだよ…」

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作者名:慧jump | 作成日時:2021年8月7日 0時

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