Narr (ページ17)

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Narr ページ17

kt「これ、捨てといて」

　
『承知しました、ボス』

組員たちが片付けてるのはさっきまで生きていた組員

眉間には風穴が開いている

コイツは金の欲しさに目が眩んでやまちゃんがこのアジトにいることを通報したのだ

問いただすと簡単に答えた

kt「そっか…前、話したよね？

【ズィーベン】については口外してはならないって」

『で、ですがボス…』

kt「言い訳は聞きたくないよ。

裏切り者にはそれなりの処罰を」

俺はそう言って拳銃の引き金を引いたのだ

kt「…やまちゃんには申し訳ないことしたな」

一応、電話かけてみよっと

ym『…なんだよ』

不機嫌な声が聞こえた

kt「やまちゃん、今どうなってる？」

ym『どうもこうも…お前が通報したせいで警察に追われてる。

裕翔もバレて今逃げてるよ』

kt「…こんなこと言っても信じないと思うけど、通報したのは下っ端の組員なんだ。

一応処分しといたけど…」

ym『だからなんだ？

許して欲しいのか？』

完全に御立腹

kt「そこで提案なんだけど…隠れ家、提供するよ」

ym『はぁ？』

kt「今外で爆発があったんだよね。

おそらく裕翔が自分の家爆発したんでしょ。

でも逃げても警察は追いかけてくる。

今回のお詫びとして衣食住を提供するから許してくれない？」

やまちゃんはしばらく黙る

ym『…裕翔に確認してからだ。

確認が終わり次第、また連絡する』