Narr (ページ14)

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Narr ページ14

yt「やま、遅いな…」

　
知念はコクリと頷く

ニュースを見てるとやまが使っていた偽名の金田一が重要参考人として…っていう感じで報道されていた

そこから何も報道されてないから心配なんだけど…

クイクイと知念に引っ張られる

cn『涼介、どうしたの？』

yt「…少しバイト先で問題が起きたみたい。

遅くなるって連絡があった」

本当は違うけど

その時、着信が来た

やまからだ

yt「ちょっとごめんね」

俺は知念から離れて電話に出る

yt「やま？

早くしないと夕ご飯冷めるよ？」

ym『…めん』

うまく聞こえない

yt「何？」

ym『…警察に…目をつけられた』

yt「…はぁ？」

反応するのに少し時間がかかった

警察に目をつけられたって…

ym『圭人のところに行ったら通報されて大ちゃんたちに追いかけられた。

今、なんとか逃げてるけど…やばいかもしれない』

yt「…どうするの？

迎え行こうか」

ym『いや、今迎え来て裕翔たちに迷惑かかっちゃ困る。

なんとかお金とかは持ってるから…帰るの遅くなりそう』

yt「…わかった。

知念にはなんとか誤魔化しておく」

ym『…ありがとう』

電話越しだから表情はわからないけど、声は嬉しそうにしている

ym『あと…引っ越した方がいいかもしれない。

居場所がバレたら』

その時、インターホンが鳴った

yt「…ごめん、折り返す」

俺は通話を切って玄関を開ける

ar「ど〜も、警察…裕翔⁉︎」

yt「大ちゃん…」