Narr (ページ12)

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Narr ページ12

オレンジの中に微かにある黒

　
絶望の色

kt「絶望…俺が？」

ym「1度絶望したらその色は永遠に残る。

まぁ…今まで圭人から黒を見たことがなかったからつい最近でしょ？」

圭人は黙った

…地雷、ぶち抜いたな

kt「…絶望、ね。

この世界にいたら何度もするよ、そんなもの」

ym「…そうか、ならいい」

深くは聞かない

そう言う関係だから

ym「帰る」

俺は立ち上がる

kt「え、もう帰っちゃうの？」

ym「長居する必要はない。

圭人、金田一がここにきたことは内緒にしてほしい」

kt「…ふふ、どうだろうね」

圭人は怪しく笑う

俺はマスクをしてからアジトから出る

早く帰って裕翔と知念に…

ar「ねぇ」

その時、前から声をかけられた

そっと顔を上げると大ちゃんがいた

ar「金田一くん…だよね？

少し話聞きたいんだけど…」

大ちゃんの後ろにある階段には雄也と光くんが構えていた

ym「…なんでここがわかったんすか」

ar「謎のタレコミだよ。

ここにあるマフィアのアジトに金田一がいるってな」

…やられた

圭人は警察に通報してたのだ

tk「再度確認するけど、金田一くんで間違いない？

何か身分が証明できるものがあればいいんだけど…」

チラリと下を見ると残り2人はいなかった

…逃げるなら

俺は手すりに手を掛けて下に飛び降りた

hk「あ、おい‼︎」

こんなところで…捕まるわけにはいかない‼︎

知念のための復讐を終えるまで