Narr (ページ11)

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Narr ページ11

俺はメンバーを聞いて息を吐く

　

一応、腐っても元警察だ

誰が誰かってことくらいわかる

有岡大貴、大ちゃんは直感が働く

伊野尾慧、いのちゃんは自作の機械で証拠を1つ残らず集めていく

髙木雄也、雄也は直接関わりはないけど殺人課所属だったから誰よりも経験はある

八乙女光、光くんは誰も気づかない点から確証へと繋げる

薮宏太、薮ちゃん

1番厄介な相手かもしれない

俺はチラリと圭人を見る

ym「…なぁ、圭人」

kt「何、まだ情報が欲しいの？」

ym「お前、何『楽しんでんだ』？」

圭人から溢れ出ているオーラはオレンジ

オレンジは『楽しい』を表している

圭人は明らかに楽しんでいるのだ

圭人はキョトンとした顔をする

kt「…どうしたの、やまちゃん」

ym「なんで楽しんでんだ？

嘘つくなよ」

俺はまっすぐ圭人を見つめる

しばらくの間静寂で包まれる

kt「…アハハハハ‼︎

それが前言ってたオーラかな⁉︎

まさか自分から出てるなんて思わなかったよ‼︎」

それは圭人の笑い声で破られた

kt「楽しいと思ってる理由か…。

俺が【ズィーベン】と警察の架け橋をしてるからかな？

警察が情報を求めたら【ズィーベン】にも情報を渡す。

【ズィーベン】が情報を求めたら警察にも情報を渡す。

そんな毎日が楽しいからかな？」

ym「だったらもう1つ聞こう」

嬉々と話している圭人を遮ってもう一個気になったことを聞く

ym「何に絶望してんだ？」