ねたちょ (ページ45)

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喜怒哀楽を表す瞳ページ45

朝起きたら瞳の形が変なことになっててびびるやつ、すとぐら、つぼうらしてん

目を開けて、時計を見てみるともう朝だった。

いやぁ、よく寝てよく寝た。

そう思い、朝食を食べて歯を磨こうと洗面台の方へ行く。

ふと鏡を見てみたら、俺の瞳がハートと星になっていた。

瞳孔じゃなくて、形が。

「………ゆがみか！！！おもろ！！」

いつも通りの俺だったら絶対焦るだろうが、何故か面白い、楽しいと思ってしまった。なんでだ？

そう疑問に思いながらも、急いで準備をする。

家に目元を隠せるものはないのか、と探してみると、目元だけが隠せる狐面があった。

俺天才？？？？

これ、バレたらどうなるんだろうなぁ！楽しみだなぁ！！

しかも変な形になったの最早嬉しいまであるな。

そう変なことを思いながらも狐面をつけ、警察署へ向かった。

勿論、爆速で。

「おはようございま〜す」なんて警察署へ入ると、ふとアオセンと目が合う。

………おなじだ。おれと、同じ境遇だ。

何故かは知らないが、アオセンが俺のように瞳の形がおかしくなったと思えてしまった。

あちらも同じようで、「壺浦、話がある。」と話しかけてくる。

「ですよね〜。」

そう頷きながらもアオセンと一緒に人気のない所へ行く。

皆にそのお面なんだ？と聞かれたが、「ちょっと野暮用があって…」なんて誤魔化す。すると、誰も何も聞いてこなくなった。

なにか事情があるのだろうと汲み取ってくれたのだろう。チョロいな。

人気のない所へつくと、俺もアオセンもお面を取った。

彼の瞳の形は雫のような形。

彼の雰囲気はどんよりしていて、俺はある仮説を思いつく。

「アオセンもそうだったんすね。」

「なんか、朝起きたらなってたわ。

俺は雫の形だけど、壺浦は星とハートなんだね？」

「なんかどちらか片方じゃなかったんすよね〜……

それで、ある仮説を思いついたんすけど〜……」

「なに？」

「これ、喜怒哀楽表してるんじゃないスか？

昔、どこかで聞いたことがあるんすよ。瞳によって感情が左右される？みたいなよくわかんないのがあるって。」

「……それだったら納得できるわ。

だから朝からこんなに悲しい感じだったんだ。壺浦は……喜びと楽しみ？」

「多分そうっすね。アオセンは形が統一されてますけど、俺は左右で違うんで。

……ってことは、後は怒りか。」

「探すかぁ。」

なぜか話がさくさく進んだので、パトロールがてら人探しにでた。