怪しいイケメンのお隣さん【五条悟】

4、服装が黒い ページ4

翌朝7時半、仕事の用意をして家を出た。
鍵を閉めようとしていると隣からガチャリとドアが開く音。




『あ…おはようございます』

「おはようA」




全身黒尽くめでサングラスをかけた五条さん。
出勤……なのだろうか。見た目怪しすぎない？？
もしかしてヤバい仕事だったり……



恐らく五条さんも向かう場所はマンションのエントランス。そうなれば必然的に同じ方向に向かう。




『お仕事ですか？』

「そうだよ。Aも？」

『そうですよ。駅に行くなら近道ありますけど……一緒に行きます？』




到着したエレベーターに2人で乗り込む。
エレベーターという密室に、必然的に距離が近くなる。


こう近くで見ると本当に身長高いな……肌綺麗だし、唇ぷるぷるだし……




「A？」

『えっ、はい！』

「そんな見られると恥ずかしいんだけど」

『スミマセン……』




1階についてエレベーターを降りた。
結局駅まで行くのか聞いてない……言ってたのかも知れないけど考え事してて聞いてない……




「駅まで送ろうか？」

『送る……？』

「やっぱり聞いてなかったでしょ？
車で迎えが来てるから駅まで乗せて行こうかって言ったんだけど」




自動ドアを抜ければピカピカの黒い車が待っていた。
そして運転手の方はわざわざ降りてきて、五条さんの乗るであろう後部座席のドアを開けた。


これは乗ったら山に捨てられるのでは……？




『いや…大丈夫です！お仕事頑張ってくださいね！』




逃げるように駅へと向かって歩いた。




まずお迎えが来るっていうのが普通じゃない。
そしてわざわざ運転手がドアを開けに降りてくる？そんなのアニメやドラマでしか知らないけど！


なんかの社長とか？でもあの服装で社長務まるわけ？




やっぱり隣に引っ越してきたのはヤバい人なのかも知れない……もう関わらんとこ。

出勤の時間被ってるっぽいし5分早く家を出よう。








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