小さなキューピット【佐野玲於】

トマトvsここ ページ10

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あの後玲於くんの顔見れないまま
私はキッチンでサラダの用意中…。






あーやばい、どうしよ。

どんな顔したらいい？
玲於くんは今どんな顔してる？







頭の中パニックでサラダどころではない。







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玲於「ねぇ、続き。」

A「わぁっ！！」









すぐ背後から聞こえるその声にまた驚かされる。

さっき近づいてきた色っぽい玲於くんの顔が
頭から離れなくて








A「えっ！！続き？！」


しょぼんてした顔に見える玲於くんが指すのはオムライス。

あーケチャップね汗






しょんぼりに見えた顔はまた意地悪な笑顔に変わって

玲於「何？何の続きだと思ったの？笑」

なんてニヤッとしてくる。









A「いや、あ、うん。ここちゃんとお揃いにしようね」

とか言って、遠回しに私本意じゃないことを伝えた…けど

うん！よろしく〜とか言ってここちゃんとこ行っちゃった。

あー多分あの子ども脳の玲於くんには伝わってない苦笑




モヤモヤした気持ちでハートの片方を付け足した。









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いっただっきまーす！！！




やっとのことでサラダを作り終えて３人で食べ始める。


ここれお「うーーーまっ！！！」

A「美味しいね！」







なんかいいなぁ、こういうの。
美味しいねって言い合いながら笑顔で
食べてくれる人がいるって幸せだ。


２人の笑顔を見ながらそんなことを思ってると

ここちゃんの顔が曇る。




A「ここちゃん、どうしたの？」

ここ「ここ、トマトきらい」



あー…嫌いなものママと一応確認したはずだったんだけど
言ってなかったなぁ…


うーん、、、






A「じゃあ、ちっちゃくしてあげる。
…はい！これ、小さいの一口だけ頑張ろう！」


ここ「うーん……」







A「そっかぁ、じゃあアーンしてあげる！できるかな〜？？」



色々話して気持ちを乗らせると

ここちゃんは目をギュッと瞑って

パクっ！！

モグモグモグ…ごっくん







A「ここちゃん！食べられたね！えらーい」

頭を撫でてハイタッチ！いえーい！







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