小さなキューピット【佐野玲於】

なんで… ページ46

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玲於くんの笑顔がまぶたの裏に写って
自然と笑ってしまう。








A「んーとねぇ、初めて会った時はちょっととっつきにくくて苦手かなぁって思ってたの。
でも、ふとした時に優しくて、仲間思いで、あたしの考えてることすぐ分かってくれて…」



うんうんってニコニコしながら聞いてくれる隼くん。








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A「笑った顔がねとっても可愛いのに、踊ってる時はすっごいかっこよくて。子どもが大好きで、ここちゃんと遊んでる時なんて玲於くんの方が子どもみたいでさ！笑」









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え？

今…言っちゃった。









隼「そっかぁ！そんなに玲於のこと好きなんだね」



特に驚きもせず笑顔を絶やさない隼くん。



A「え、あ、その…待って！今のはちょっと…違くて…」




ははっと笑ってかわされる。

あーもう終わった。




A「…お願いします！！玲於くんだけには言わないで！！！」

隼「言うわけないじゃん。大丈夫。
まぁアシストはさせてもらっていいよね？」

A「アシスト…」

隼「まぁ、Aちゃんはそのまま玲於を好きでいてやってよ」

A「でも芸能人さんだし…」

隼「わ！そんなこと思ってんの？
俺らも普通の人間なんだから、恋くらいさせてー！！」






って隼くんの底抜けの明るさに元気をもらった。









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ピコンッ



LINEがきた。








見てみると…









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佐藤《こないだ行けなかったご飯、今日どうかな？》







A「佐藤さん…」





隼「ん？」

A「あ、いや、なんでもないよ！ちょっとLINE返すね」

隼「おっけ！じゃあ僕はここちゃんとこ行ってくる！」

A「ありがとう！」









佐藤さん…断り続けちゃってるもんなぁ。

1回だけ行ったら満足してくれるかな？

なんて軽い考えで





A《何度も断ってしまってすみません！今日大丈夫です！》

佐藤《わー！やった！！じゃあ19時に中目黒の○○に来てくれる？》

A《わかりました！》

佐藤《楽しみにしてるね！！》









ふぅ…一度だけ…一度だけ。









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ピコンッ









あれ？まだ返信してないのにな。


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玲於《今日夜あいたい》









なんで…








あたしたちの歯車が狂い出した。







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