小さなキューピット【佐野玲於】

甘い ページ41

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あれからデザートも頼んでお腹いっぱい！



というか、好きかもって思いに気付いてから
なんか食べたり飲んだりしてないとそわそわしちゃって
しょうがなかったの。はぁ。









玲於「じゃあ行こっか！」


ご馳走様でした〜て店員さんに言いながら
レジを素通りしようとする玲於くん。


A「ちょちょちょっと待って！お会計！！」

玲於「ん？今日はいいの」


なんて言いながら手を引かれる。









ちょちょちょっと待って！(2回目)
手！手繋いでる！！


ここ外だから誰がいるか分かんないし
ついさっき気付いた好きかもと気付いたあたしには
恥ずかしすぎるしって思って振り払ってしまった。




玲於「え？…ごめん」

玲於くんが寂しそうな顔をした。
最近この顔見ることが多い。


A「え、あたしこそごめんなさい。あの…お会計は…？」

玲於「はぁ…女の子はいいの！黙って奢られて」



女の子扱いしてくれる玲於くんに心臓がきゅーと痛くなった。
なんなのこの気持ち。。








玲於「行くよ」

と一人であたしの家の方面へ歩いてく。

黙って送られろってか笑



彼の不器用な優しさに心があったかくなった。







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玲於「ねえ」

A「ん？」

玲於「前言った家事代行のことなんだけどさ…」

A「あ、そうだね！日にち決めないと！」

玲於「他の家にも行ってんの？」

A「柏木さん家とあと3件かな。でもあとの3件はシッターだけだし、柏木さん家も最近はママの仕事落ち着いたみたいで家事はしてないかも」

玲於「じゃあさ、晩飯毎日俺ん家ってあり？もちろん休みの日はなしでいいから」

A「え…？」

玲於「…いや、ごめん。今のなし」







そりゃあ週5で玲於くんに会えるなら嬉しいけど…
いやいや、仕事に私情を挟んじゃダメだ。





そんなに一緒にいたら好きかもってことバレちゃいそう。

というか玲於くんに気持ち気付かれたら離れてっちゃうのかな…？








A「週3とかで始めてみる？」

玲於「…そしたら違う男の家も行く？」

A「男の人の家？！」





玲於くんまだ酔ってるのかいつもより舌ったらずでフワフワしゃべってる。








A「行かないよ。玲於くん家だけ」

玲於「…よかった。Aのご飯食べれる」







いつもより断然甘い。赤い。柔らかい。





そんな玲於くんが愛おしく思えた。






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