小さなキューピット【佐野玲於】

不機嫌？ ページ29

.




ピコンッ



ん、誰からだろ。








REO《明日ひま？》

久しぶりの素っ気ない文に思わず笑ってしまう。

玲於くんとここちゃんのお陰であれから笑う事が増えた。


A《明日は何もないよ！》

REO《じゃあ13時にここきて》

一緒に送られてきた住所。

ほんと強引だなぁ笑
まぁそんな玲於くんが面白いんだけど。。


.



次の日指定された場所へ行ってみると…

撮影スタジオ…？

入り口へ行くと受付の人がいて「AAです。」と言うと
「あのエレベーターで3階に上がってください」と案内された。




エレベーターを待ってると

「Aちゃん…？」

と後ろから声がした。振り向くと


全身黒い服の男の人。
あれ？この人どこかで見たことある…

A「えっとー…」

？？「あ！AちゃんGENEのこと知らないんだよね！
ごめんごめん！白濱亜嵐と申します〜」

A「わ！GENERATIONSの方でしたか！すみません………でもあたしのことなんで…」

亜嵐「あーこないだね、マンションの下で玲於に会った時、黒い車あったでしょ？そん中に俺いたの！」

驚かせてごめんね〜なんて言いながら笑ってる白濱さん。
来たエレベーターに、どうぞって王子様みたいにあたしの手を引いて誘導された。

エレベーターのドアが閉まる









.









と思ったら閉まる直前にガコッと手が差し込まれて「わ！！！」と2人で驚いて白濱さんにくっついてしまった。









玲於「はぁはぁ……はよ」

走ってきたのか息を切らして乗ってきた玲於くん。

亜嵐「おー玲於おはよ！」

A「おはよ！大丈夫…？」

玲於「ん」

あれ…素っ気ないし、なんかいつもと様子が違う。

不機嫌…？






と思っていたら

玲於「亜嵐くん、今日の振りなんだけどさ…」

て言いながらさりげなくあたしの腰に手を添えて
玲於くんの方にグッと引き寄せられる。




わわわわ！なんだこれ！！
初めての体験に混乱するあたし。

ドキドキしてるの伝わっちゃいそうなくらい
近くて顔が熱くなる…


早く扉開いて〜！！！









3階に到着して体が離れて少し寂しく感じた。

なんで？
早く3階ついてーって思ってたのに。






と1人で考えてたら

亜嵐「玲於、なんか怒ってたね〜？？」

てニヤニヤしてくる白濱さん。

A「やっぱり怒ってました？あたし何かしたかな…」

亜嵐「あーAちゃん、ピュアガールね了解！」

て言いながらどこか行っちゃった。






.

平和は保たれた→←優しい笑顔

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す