ヒーロー ページ24
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A「玲於くんとどういう関係?」
あたしに跨って髪の毛引っ張りながら聞いてくる。
A「ただの…知り合いです…痛っ」
B「じゃあなんで玲於くんがあんたにあんな笑いかけてるわけ?」
C「ただの知り合いなら邪魔なんだけど」
A「あーあ、手繋いでた女の子どっか行っちゃったよー?シッター失格ね笑」
本当だ…子どもと一緒にいる時にこんなことに
巻き込まれるなんて…この人が言う通りシッター失格。
B「可愛くもないくせに、玲於くんに色目使ってんじゃねーよ!」
そう言いながら、手を振りかざす。
あー殴られるって目を瞑った。
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「何してんすか」
声が聞こえて…ふわっと体が浮く。
目を開けると…
A「玲於く…」
玲於「怖かったな、すぐ来れなくてごめん」
玲於くんに抱きかかえられてたあたし。
玲於「俺の大切なやつに何してくれてんすか」
A「…大切なやつって…SNSにこの動画バラまくわよ?」
1人がスマホでこの状況を撮ってた。
玲於「俺は別にいいっすよ。ただバレたら俺GENE辞めます。それでもいいんだったらどうぞ」
A B C「っっ……」
玲於「あ、あとこいつにまたなんかしたら次はただじゃおかないっすよ」
3人は顔を歪めて去ってった。
ゆっくり立たせて手を握ってくれた玲於くん。
A「ぅぅ……泣」
安心して涙出てきた。
玲於「ごめんな、怖い思いさせて…」
ふわっと温かさに包まれる。
次々涙が溢れてきて止まらない。
安心したのもあるけど
「シッター失格ね笑」
A「ここちゃんは?!」
玲於「ここなら大丈夫。スタジオにいる。ここが俺を呼びにきてくれたんだよ」
A「…ここちゃん…よかった…でもオーディションが…」
玲於「それも平気。ここだけ別日にやってもらえるように頼んでみるから」
A「あたしのせいで…ごめんなさい…泣」
玲於「なんでAが謝ってんだよ、お前は気にしなくていいの」
A「でも……っっ」
「シッター失格ね笑」
頭の中で絶え間なく響く。
玲於「シッター失格とか思ってんだろ」
A「え…」
なんで彼はいつもあたしの心が分かるのだろう…
玲於「失格なんかじゃねぇから。」
玲於「ここはAのこと大好きなんだよ?それでいいじゃん」
彼の匂いに包まれながら、止め処なく流れる涙で彼のコートを濡らした。
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REI - まだ、途中までしか読んでないんですけど、この時点であ、好き。って思いコメントさせていただきました。本当に面白いです。頑張ってください! (2019年6月30日 9時) (レス) id: 6b6704601e (このIDを非表示/違反報告)
おれまい(プロフ) - yuuuiさん、はじめまして!楽しんで頂いてありがとうございます!みなさんにどうやったら気になる〜てなって頂けるか日々研究しております(笑)更新頑張りますね! (2019年3月21日 4時) (レス) id: 3e924ca475 (このIDを非表示/違反報告)
おれまい(プロフ) - りなgさん、まんまとハマって頂けて嬉しいです(笑)佐藤さんにはもうちょっと頑張って頂きます←ドS (2019年3月21日 4時) (レス) id: 3e924ca475 (このIDを非表示/違反報告)
yuuui(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます!2人の関係の今後が気になります!更新頑張ってください。 (2019年3月20日 23時) (レス) id: 97f308139c (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - 佐藤ー!!ってキーってなってます(笑)まんまとハマってます!!玲於くん皆にアシストされながら頑張ってほしいです! (2019年3月20日 21時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おれまい | 作成日時:2019年2月24日 5時