小さなキューピット【佐野玲於】

あれ… ページ23

玲於side




今日は新曲のMVオーディション。

俺らもPG生の頃はEXILEのMVに出れるチャンスを何度ももらって俺や隼は何度か出させてもらってた。

GENEみんなPG出身てこともあって頑張ってるPG生に
俺らも何か出来ないかなって話してて
丁度新曲でキッズを使いたいってことで
スタジオ内オーディションを開くことを決めた。






審査される立場から
審査する立場へ…






なんか感慨深いなぁ。

俺がEXILEになりたいって思ってたのと同じように
ここみたいな子たちがGENEになりたいって
言ってくれる時代になって。


俺らも一層頑張んなきゃなって気を引き締める。









スタジオに入るまでの廊下で今日オーディションを
受ける子たちと保護者が「お疲れ様です」ってお辞儀する。


そんな子どもの頃から大人ぶんなくていいのに。


俺の子どもの頃なんて…またガンさんたちにバカにされるからやめとこ(笑)








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あれ？こことAは？

トイレでも行ってんのかな。

そんな考え事をしながらスタジオへ入る。









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順調にオーディションが進んでく。

スタッフ「次、柏木ここさん」
って廊下で呼んでる声がした。



次ここか！
あいつ人見知りだからこれをきっかけに殻を破ってほしいな…



なんて思ってると

ス「いないみたいなんで、飛ばして次の〇〇さん」



は？ここがいない？
さっき事務所の前いたし、頑張るって意気込んでたのに。



なんかすげー気持ちがざわつく。

ここと一緒のAもいないってことだろ？

ただ事じゃない気がした。




「あの、」

ってスタッフさんを呼び止めようとした時









ガチャッ









ここ「れお！たすけて！Aちゃんが！！！」



ここが血相変えてスタジオに入ってきた。



玲於「ここ！どうした！Aがなに？！」

ここ「コン…ビニ。。横の…ひくっ…道でひくっ…」


俺が抱きかかえたら安心したのか泣き始めたここ。
でもしっかり居場所教えてくれて


玲於「ごめん、涼太くん、ここをお願い」


ここを涼太くんに渡して走り出す。









ここが1人で来れたってことは近くのコンビニか。

事務所の隣のコンビニへ向かう。









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コンビニ…横の道…









玲於「っっ！！！」





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