勇者芽衣の大冒険！ (ページ1)

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この世界は平和です。特に大きな問題もなく、兵士はいますがほぼ必要なく、皆だらだらとくらしておりました。
そんな世界の端っこに、とある村があります。そこはシイの村といい、老若男女が仲良く、やはりだらだらとすごしていました。
そんなシイの村にずば抜けて元気な少女がいました。
彼女は芽衣。今年この世界の成人年齢である１６歳になった少女です。
物語は、そんな彼女の１６歳の誕生日から始まります。
ええ？彼女のことをもっと知りたいですって？
そうですね…彼女はクソ犬…いえ、なんでもありません。彼女は真夏の太陽のような人でした。
さて、話をもとに戻しましょう。彼女が１６歳になった朝、事件は起こりました。人々が数学に目覚めたのです。何を言ってるかわからない？そのままです。そもそもこの平和な世界、勉学なんて考えは普通の人にはないのです。そんな彼らが唐突に数学に目覚めたのです。
「ちょ、お父さん！おかしいよ！皆勉強してるよ！しかも数学限定で！」
やはり芽衣は焦りました。一回はそとにでたものの、やはり不気味に思い家に帰ってきたのです。
「ふむ…そうか。よし。ちょっと待ってろ。」
家にいた父に助けを求めた芽衣ですが、何かを父は知ってるようです。芽衣がそれを疑問に思っていると、何かを持って父が帰ってきました。
「これを読め。」
父は、その中の手紙と思われるものを芽衣に渡しました。そこにはこう書いてありました。
『貴君の娘、芽衣は勇者の血を受け継いだ者だ。彼女が１６歳になった時世界は数学に支配されるだろう。そしたら彼女を旅立たせてくれ。きっと勇敢に魔王を倒してくれるだろう』
さて。この文を書いた人は何を言いたいのでしょうか。きっとアホだったんでしょうね。
「は？なにこれ。」
勿論芽衣は困惑しました。いままでいつに平和に暮らして来た身。戦いなんてものは身に着けておりません。それに彼女には彼がいました。咲斗と言う心の広い同い年の少年です。
「まぁそういうことだから。旅してきて。じゃあ。」
父は、そんな芽衣に唐突に言い放ち、剣を渡して、家から外に出しました。そして有無を言わさず村の外に追い出しました。そして村の門を閉めました。
「ちょ、お父さん！ええ！？」
そして、世界にたった一人の勇者の冒険が始まったのです。まぁ旅と言うものは突飛な理由で始まるものです。そういうことにしておきましょう。
＿これは序章にすぎません。これから起きる不可思議な出来事の。