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奪われるべき愛 1 ページ7
あぁ…またか。
今日も臣は帰って来ない。
臣が家にいてほしいといったから待っていた。
でも、臣は朝の4時になった今も帰って
来ていない。
こんなことは今にはじまったことじゃない。
帰ってこない理由も大体わかる。
臣は女を抱いている。
俺に内緒で。
臣は気付いていないのだろうか。
臣が女を抱いた後、鎖骨より少し下にキスマークついていることを。
その時によってキスマークの場所がバラバラだからたぶん、色々な女を抱いているのだろう。
待たなきゃいいのに。
何度も自分に言った。
でも、やっぱり臣の家で帰ってくるはずがない臣を待ち続けている俺。
「ばかだなぁ……」
頬を濡らしながら呟いた臣に、自分に対してのその言葉は俺しかいない静か部屋に響いた。
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作者名:海鈴 | 作成日時:2017年5月28日 22時