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ページ20

「好きだよ。私も春千夜が大好き…」





すぐに返事した彼女は本音で答えた





「それと…世界で一番愛してる」





自信と信頼と信用がなければ言えない言葉を彼女は本命の彼にまっすぐに伝えた





「そう言ってくれてありがとうな」





返事が聞けた彼は安堵の表情を浮かべた





「オレにはAしかいねェから」





彼にとって彼女は特別でかけがえのない存在だった





「春千夜は暗殺が得意かもしれないけど…」





体勢を変えた彼女は彼に向き直って視線を捉えた





「私は…春千夜を悩殺するコトは、得意だよ?」





女性が美貌と知識を使って男性の心を掴んで落とすことを指していた





「……どこで覚えた。そんな口説き文句」





少しの間の後に彼は彼女の口から出た言葉に意外性を感じた





「ふふっ…。内緒だよ」





彼女はあらゆる女の武器を使って彼を誘惑してその心を掌握(しょうあく)した





「今日は私が騎乗位(うえ)でスるから…春千夜は受け身になって」





夜の営みの事を言っていた





「たまにはAに攻められんのも悪くねェな」





今夜の主導権は彼女が握る予定だ





「………オレはお前がいねぇと生きていけねェ」





心配性で不安な彼は素直になって自分の弱い部分を彼女にさらけ出した





「私も…春千夜なしじゃ、生きていけない」





彼らは互いに独占欲が強い方であった





「私たちは2人で1つだから」





長年付き合っていて共依存の関係性が出来上がっていた





「これからもずっと一緒だよ」





ふたりは心も体も共有する深い関係であった





「愛してる。って、ひとことで言うには



味気ないし…なんかもの寂しい気がする」





想いを伝えるのに物足りなさを感じていた





「お前に愛を伝えるのに…愛してる以上の言葉が欲しい」





愛を囁く言葉はこれの他になかった





「オレの語彙じゃ足りねェんだ」





自分の持ちうる語彙では絞り出してもこれ以上出てこなかった





「十分伝わってるから大丈夫だよ」





適切な表現などなくとも彼女の心には響いていた






"愛してる"






以上の贅沢な言葉は存在しないがその想いは相手に十分伝わっていた

ランジェリー【半間修二】→←共依存【三途春千夜】



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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 愛され , 甘々   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おりたん | 作成日時:2023年2月19日 9時

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