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「最近かまってくれないから…寂しかったの」
上目遣いで告げた彼女の言葉は本心だった
「それに…夜もご無沙汰だし……」
2人は互いが多忙ですれ違いが続いていた
レディっていくつになっても
わがままな生き物なの
男よりも貪欲で醜悪
"あなたの全部がほしいの"
酔った彼女は独特な雰囲気を醸し出していて、しっとりと大人の色気が溢れていた
「ねぇ…。今日は激しく抱いて」
いつもとは違った雰囲気に彼は分かりやすく動揺していた
「壊れるほどに…私を愛して」
潤んだ瞳で言う彼女に彼の理性は限界だった
「………」
彼は寝室に着いた途端に無言で彼女をベッドに押し倒した
「んッ…」
口付けをされた彼女は思わず吐息を零した
「もうとけた顔してンな」
彼女はキスをされただけで出来上がっていた
「ぁっ…ん…そんな、優しくシないで……」
胸と太ももを優しく撫でられて彼女は少し腰を浮かせた
「んッ……今日は…っ…激しく、抱かれたいから…」
彼に体をまさぐられて彼女は感じながらも口を開いた
「もっと、乱暴にシて…?」
かき乱してほしいと本望を告げた
「は?お前それ本気で言ってンの?」
普段の彼女なら口にしない言葉を聞いて彼は一瞬耳を疑った
「うん…。本気だよ……」
彼女は火照った顔で彼を見上げた
「…っ…若狭の手で、激しく乱れたいの……」
半分涙目になりながら彼女は欲求をぶつけた
「……そんな
彼は理性もプライドも捨てて彼女の望むままに行動に移した
「途中でやめてとか言っても聞かねェから」
先に前置きを残した彼は再度彼女に優しく触れた
締めの一杯
XYZの意味は__
アルファベット最後の3文字の語源を用いて…
これ以上はない
最後の
という意味を込めてネーミングされたカクテルであった
カクテル言葉は__
"永遠にあなたのもの"
「…っ……壊れるほどに、愛してほしいの……」
彼女は酔いも体の熱も…
しばらくは冷めそうになかった
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作者名:おりたん | 作成日時:2023年2月19日 9時