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「思い出として…私の過去は残して置きたい」
これはあくまで個人の意見であった
改ざんするのは解釈違いで理想と現実は違うと言っていた
「なんでもかんでも、自分の都合良くできたら…きっとつまらないと思うの」
刺激がなくては生きた心地がしなかった
「まぁな…。Aの言うことも一理ある」
彼女の話を静かに聞いていた彼は頷いて同情した
「そもそも…。タイムリープなんざ、フィクションの中の話だろ」
自分たちが生きている三次元の世界線ではありえない話だった
「大体チートが使えるほど…人生は甘くねェよ」
心当たりがあるような口ぶりで彼は小声で呟いた
「ほんっと。厳しい世の中だよね。現実は」
現代はストレス社会
このご時世厳しい世の中で生き抜いていくには中々難しかった
「過去は変えれねェけど、未来は変えれる気がする」
過去は過ぎ行くもの
未来に関しては、変えようとする自分の意思次第ではどうにだってできた
これは意識の持ち方と捉え方で左右されてくる
「言ってしまえば…人生ってのは、選択肢の連続だな」
何気なく過ごしている毎日の中でも常に選択肢の連続だった
「物事を前向きに考えるのは中々難しいことだけど…」
ポジティブ思考になるのは中々難儀な課題だった
「割り切ってしまえば、何となく形にはなる」
スローガンや目標を決める事で目星がつき、これから何かを行う事に対する姿勢が変わってみえた
「言い方が悪いが…オレも開き直って生きてるよ」
訳ありの過去を持っている彼は現代では割り切って生きていた
「修二は前に比べて、不満があった時…顔や行動に出さなくなったよね」
昔と比較し言動が落ちついて冷静に物事を考えれるようになった様子だ
「そういう面を見てると…なんだか成長したね」
彼とは長い付き合いの彼女は普段からよく見ていた
「Aは前ほど深く考えなくなったよな」
「うん…。ちょっと気持ちに、余裕ができてきたおかげかな?」
近頃は自分の心にゆとりが持てた様子だ
「よしっ。吸い終わったし、ご飯にしよっか」
一服を終えた彼女はベランダの窓を開けた
「明日からまた労働がんばろうね」
「おう。無理せず程々にな」
勤務形態が異なる2人だったが…
お互い支え合って明日も乗り切る予定であった
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年11月13日 21時