混浴露天風呂【羽宮一虎】 ページ15
「温泉入りたい」
全ては彼女のこの一言から始まった
「でも私…潔癖症だから、できれば貸し切りがいいな…」
彼女は軽度の潔癖症持ちだった
温泉に至っては抵抗があった様子だ
「オレも一緒に入りてェけど…
彼は自身の身体に刺青を施していた
「そっか…。じゃあタトゥーがOKな施設探して一緒に入ろうよ」
気を使った彼女は刺青に寛容的な温泉をネットで探した
「あっ!この近辺でタトゥーOKな温泉あったよ!」
検索したらすぐにヒットして何件か候補が出てきた
「しかも露天風呂もあるし最高じゃん!」
都内にある温泉で露天風呂まで完備してある宿を見つけた様子だ
「予約の空き状況聞いてみようかな…」
予約をする前提として経営している宿に問い合わせをかけた
数分後、彼女が通話をかけるとすぐにワンコールで繋がった
「貸し切り大丈夫だって!日帰り温泉で予約取ったよ!」
思いつきの提案が実行するまでにそう時間はかからなかった
「おー。んじゃあ明日入りに行くか」
2人は決めた事を行動に移すのが早かった
後日__
疲労回復と冬の寒さを乗り切るために2人は都内の温泉にやって来た
「露天風呂ってステキだね」
「あぁ。ここ景色良いし絶景だな」
貸切なので2人は心置きなく露天風呂に浸かっていた
「この前A◯観てたんだけどさー」
彼女は昼間から突拍子もない発言をして彼に話題を振った
「A◯女優さんってみんなキレイだよね」
彼女はポルノビデオに出演する専門の女優を少し羨望の眼差しで見ていた
「Aいきなり飛ばしてきたな。1人で観てたの?」
彼は長年付き合っていて彼女の突飛な会話にも慣れていた
「うん。何本か観てた。タブレットで」
問われた彼女は特に隠す様子もなくサラッと答えた
「あっ。安心してよ。男優さんには一切興味ないから」
前もって浮気や嫉妬の原因になりそうな事は否定した
「あっ、そう。……で?女が女に興奮すんの?」
「そりゃするよ。女の人の裸って魅力的じゃん」
同性から見ても女性の裸体は魅力的に映った
「美人の裸体は芸術モンでしょ。カラダめっちゃキレイで羨ましい」
言っている事が半分哲学で半分は異性のような思考をしていた
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年11月13日 21時