検索窓
今日:16 hit、昨日:17 hit、合計:152,305 hit

ページ50

数十分後__





彼は軽食を乗せたトレーを持って、彼女が待つ部屋に向かった





「Aー。起きてるか?」





彼はドアをノックしてから彼女に声をかけた





「うん…。起きてるよ」





返事をした彼女はベッドからゆっくりと起き上がった





「私、体調悪い時って…中々寝つけないの」





主に生理痛の時は…





体のあらゆる部位の痛みが激しいので、何をしても落ち着かなかった





「だからってスマホばっか見てたら、余計に頭痛がひどくなるし……」





長時間ブルーライトを浴びていると、身体に影響を及ぼす可能性があった





「今日は大人しくじっとしてたよ」





彼が戻ってくるまでの間はベッドで安静にしていた





「それがいい。休める時に休んどけ」





そう言って彼女の頭を優しく撫でた





「メシ持ってきたからゆっくり食えよ」





リクエストされたメニューを用意した彼は、手際よくテーブルに並べた





「ありがとうね…。ケンちゃん」





彼に何もかもを準備してもらって、彼女は優しさが心に染みた様子だった





「しんどい時に優しくされると…涙が出そうになるね」





「Aが弱ってる時に無理はさせたくねェからな」





それからの彼女はゆっくりと時間をかけて食事をした





「ねぇ…ケンちゃん。お願いがあるんだけど……」





彼女は少し吃りながら彼を見つめた





「口移しで、薬飲ませてほしいの…」





少し恥じらいながら薬を口移しで投与してほしいと告げた





「……なんだ。急に大胆になったな」





「だって…ケンちゃんって、意外と奥手なんだもん。



言い方変えればスパダリだけど……」





彼女的には少しもの寂しい感じがしていた





「それに、普段から…中々私に



手を…出してくれないじゃないの……」





彼女の口からは本音と不満が溢れ出た





「……Aの気持ちも考えずに、悪かった。



Aのことを…不安にさせるつもりはなかった」





紳士な彼は彼女と付き合う上で慎重に段階を踏んでいた





「口移しだったか?してやるからこっち向いて」





彼女の顎をそっとすくった彼は、そのまま口移しで薬を投与した





「ふふっ。ありがとう」





彼女は満足そうに微笑んだ





「ったく…人の気も知らねェで……」





ため息をついた彼は少し頭を抱えた





「1週間後…覚えてろよ」





月経の期間が終わった後は





彼女を存分に可愛がる予定でいた

この小説の続きへ→←月経痛【龍宮寺堅】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (501 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
381人がお気に入り
設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 愛され , 甘々   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おりたん | 作成日時:2022年10月1日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。