輸入車 ページ22
夜になった時
「あのエンブレム。アスト◯マーティンか」
「国内での所有者はあんま見かけねェな」
「アレに乗れるほどの財がある奴は
思いつく限り、数名といったところだな」
「心当たりはあるし…大方見当はついた」
「ってか、ナンバーに見覚えがある」
反社会的勢力に分類される数名の人物たちは…
前方を走行している車の様子を伺いながら、そのまま目をつけた
都会の圧倒的な人口差により
高級車は埋もれている事が事実であった
グレードや年式にもよるが
購入価格が昔より高額ではなくなった為、一般化が進んでいた
『わっ…!また、間違えた……』
外車はウインカーとワイパーが国産車とは左右が逆になっていた
『やっぱり、外車は慣れないな…』
交差点等で焦って間違いを起こさないように、細心の注意を払わなければいけなかった
灰谷蘭「焦んなくてもゆっくりでいいよ」
助手席に座っている彼はAに優しく告げた
彼らは夜勤で任務に向かう途中であった
『蘭さん…すみません……』
本日の運転は、珍しくもAがしていた
灰谷蘭「別にいいって。夜は視界が悪いから
早めにフォグランプもつけような」
彼はAに運転をレクチャーした
外は暗く、視界が捉えずらいため…
前部霧灯をつけて前方の視界を確保した
日本の大都会
東京都内では…
メルセ◯スベンツやB◯W等の
輸入車を見る確率はとても高い
しかし…
真のプレミアムな高級車を所有者している人間は、ほんのひと握りであった
灰谷蘭「A。もっと肩の力抜いて」
輸入車を前屈みで運転しているAは常に気を張っていた
『……すみません』
ペーパードライバーのAは運転に自信がない様子だった
『やっぱ、初心者マーク
貼ればよかったかな…』
首領の命令でAは、最近免許を取得したばかりであった
Aが運転している車は__
英国の少量生産の高級スポーツカー
ヴァンテージ
MT車は、もはや希少種となっていた
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年9月19日 16時