艶ノ譚肆【梵天】 (ページ10)

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実況ページ10

九井一「今日って何曜日だっけ」

彼は突然、真顔で同じ空間にいる者たちに問いかけた

灰谷蘭「サタデー」

親切なことに、彼は深夜のニュースを見ながら答えた

九井一「今何時」

次いで現在の時間を聞いていた

灰谷竜胆「丑三(うしみ)つ時」

時計を確認した彼は午前2時と告げた

九井一「オレって…一体、なんだ」

そう言った彼は虚無顔で明後日の方角を見つめていた

灰谷竜胆「記憶喪失かよ」

灰谷蘭「さすがに大丈夫じゃねェな」

2人は九井の顔を見ながら様子を伺った

鶴蝶「5徹した末路がコレかよ」

No.3は目の下に隈を作っている九井を見て心配になった

三途春千夜「まぁ、なんだ。

ストレス発散にゲームでもやろうぜ」

機転を利かせた彼は気分転換にゲームを勧めた

三途春千夜「久々にコレをやろう」

手際よく大広間にあるテレビに繋げてゲームを準備した

灰谷蘭「いやチョイスだろ」

画面が切り替わりタイトルを確認した彼はさっそくツッコミを入れた

灰谷竜胆「まさかのバイオかよ」

視界に入れた瞬間すぐに何か察した様子だった

鶴蝶「マルチプレイじゃないんだな」

みんなで一緒にやるスタイルではなかった

九井一「これは…アレか。

ローテーションする感じか？」

ゲームスタイルの事を言っていた

三途春千夜「おん。久々に発作が発動した」

真顔で言って彼はゲームを起動させた

No.3と幹部は三途の熱意に答えて仕方なく付き合った

灰谷蘭「うわっ。この画面なつい。

なんかオレも変にテンション上がってきた」

久々に観る光景に、彼も三途に触発されて謎に気分が高まった

灰谷竜胆「17以上ってあるけど…

オレ、ふつうに11ぐらいの時にやってたわ」

彼らがプレイしているゲームは年齢制限がかけてある内容になっていた

三途春千夜「オレ、4が1番好き」

用意した本人はサクサクとプレイして先を進んだ

九井一「あー……空耳で有名だな」

三途春千夜「最高傑作にして神ゲーだよ」

鶴蝶「怖さが半減するから割とやりやすいな」

三途春千夜「あっ、ちょうど今来るぞ」

待ってましたと言わんばかりに彼は静かに待機した