一戦 ページ41
「よし、じゃあ手っ取り早く
No.2殿の首を狩るとするか」
頭目は勝手に話を進めて聞く耳を持たなかった
「ちょうどいい。隣の女
Aの方を一瞥してから告げた
『…っ…!』
彼らは仕事終わりに敵対する組織と
三途春千夜「めんどくせぇコトになったな」
疲労が溜まっている彼は早く拠点に戻りたい様子であった
不意打ちの展開に、相手にする気力はほぼ無いに等しかった
「お互い今の状況は同じだ」
走行しながら相手は余裕の態度で煽ってきた
「卑怯なんて言わせねェよ」
所持している拳銃の銃口を隣の車線の彼らに向けた
「ほら、裏社会はいつでも戦場だろ?」
そしてそのまま発砲した
相手は殺意を剥き出しにして襲撃を仕掛けてきた
三途春千夜「くそっ…!マジかよ」
反射神経の良い彼は、ハンドルを切って何とか弾丸を避けた
「わーお。すげぇハンドル
頭目は煽りながら拍手を送った
三途春千夜「ったく…間一髪だったなァ。おい」
二人は走行中に偶然いきなり狙われた
日本一の犯罪組織は、他組織の大半の輩からは恐れられているが…
中には今の状況のように、立場を分からず喧嘩を売ってくる輩もいた
恨みを買われたり反感を買われることもしばしばあった
三途春千夜「A。怪我はないか?」
勢いよくハンドルを切ったことで体を車内にぶつけた
『はい…。私は、大丈夫です』
平気だと言ってAは彼に余計な心配をかけなかった
三途春千夜「今日はAが乗ってるから
安全運転で行こうと思ったのによォ…」
彼は普段、Aを乗せている時は安全運転であった
三途春千夜「仕方ねェ。相手してやるよ」
不本意であったが彼は相手側に折れて戦闘態勢に入った
三途春千夜「A。ベルトちゃんと締めとけ」
シートベルトの事を指していた
三途春千夜「こっから飛ばすから。ちゃんと掴まってろ」
彼に言われたAは、自分の頭上にある車内の持ち手をしっかりと掴んだ
443人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おりたん | 作成日時:2022年8月11日 22時