襯衣 ページ39
鶴蝶「……その、なんだ」
彼は視線をAの下半身に向けた
鶴蝶「紐パンは…中々クるものがあるな」
珍しく彼は思ったことを率直に放った
Aが着用しているショーツは、サイドが紐で結ぶ仕様になっている
紐はサイドが手結びリボンで、可愛らしいフェミニンな要素もプラスされていた
鶴蝶「……Aに似合ってる」
紐パンは思わず解きたくなるのが人の
『えっと…ありがとうございます……』
Aは照れながら彼に礼を言った
『これは以前、佐野さんに…買っていただきました』
首領はマニアックな趣味を持ち合わせていた
鶴蝶「……マイキーの趣味かよ」
彼はAには聞こえない声量で呟いた
鶴蝶「話を戻すが…Aは水を飲みに来たのか」
彼は本音を誤魔化すようにして、話を本題に戻した
『はい。すぐ済ませる予定だったので…』
本来は用事が終わり次第すぐに部屋に戻る予定であった
『この格好のまま、出てきちゃいました…』
自室を出る前のAはほろ酔い状態で、自分の格好など特に気にはしていなかった
鶴蝶「風邪引いたら困るから…これ羽織っとけ」
目のやり場に困ると言って、彼は着用していたシャツをAに羽織らせた
鶴蝶「ここに来るまでに…
誰かに襲われなくて、ホントに良かった」
彼は色んな意味を含めてAの心配をしていた
鶴蝶「今のAは危なっかしいから…
部屋まで送って行く」
そしてAを横抱きで抱えて部屋に向かった
数分後__
すぐにAの部屋に着いた
『鶴蝶さん、送っていただき
ありがとうございました……』
彼はAをベッドに降ろしてそのまま掛け布団をかけた
鶴蝶「おう。気にするな」
彼に頭を撫でられた後にAはすぐに眠りについた
部屋にはAの規則正しい寝息だけが響いていた
「A」
彼は眠ったAの頬を軽く撫でた
鶴蝶「無防備すぎ」
そう言って彼はAに優しく口付けをした
鶴蝶「オレも
ため息をつきながら彼は自分の理性と戦っていた
鶴蝶「……おやすみ」
再度彼は、Aの額に優しく口付けを落とした
そしてシャツを羽織り直して部屋を後にした
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年8月11日 22時