承服 ページ32
店の付近では＿＿
「くっそ…！！あの女と新人のホストのせいで…」
先ほど店内で騒動を起こしたホストが、何やら店外で一人言を呟いていた
「……恥かいたし災難な目に合ったぜ」
舌打ちをして吐き捨てるように告げた
「それに、俺のメンツ丸潰れで
もう歌舞伎町には居られねェし…」
この男はつい最近まではナンバーがついていた
そのおかげで店の顔役くらいにはなっていた
「……っ…全部あのメンヘラのせいだ」
全ての責任は女性が撒いた種にあると言った
自分は関係ないと、全面的に被害者面する男の性根は腐っていた
「こうなったら仕方ねェ。バックれてやる！！」
男はそそくさと店から逃げるように立ち去ろうとした
「責任放棄ですか。あんた何歳ですか？」
灰谷蘭「まぁ葬儀屋よりは上だろ。そいつ中卒じゃね？」
内勤の従業員から連絡を受けた彼らは…
タイミングを見計らって男の前に姿を現した
「でしょうね。見るからにもって感じですね」
IQが低いことは愚問であった
灰谷蘭「おい。テメェ。
高飛び…なんて考えんのはやめろよ」
高飛びとは＿＿
売り掛けの金額が数百万円以上に及ぶ状態のことで…
客だけでなく、ホストも支払いから逃亡してしまうことの状態を指していた
灰谷蘭「テメェもこれ以上罪を重ねんじゃねェよ」
高飛びしたのがホストの場合…
店側の内勤の従業員がホストを連れ戻そうとする
それ故に内勤はこの回に毎度手を焼かされていた
灰谷蘭「この店の
圧を込めて言う彼に対して、ホストの男は何も言えなくなった
客の女性にはA、ホストの男は灰谷蘭が話の場を設けて説得をした
二人とも十分に反省をし決められた期日までに支払うことを約束した
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作者名：おりたん | 作成日時：2022年8月11日 22時
