検索窓
今日:11 hit、昨日:14 hit、合計:29,258 hit

修羅場 ページ27

23時__





夜も更けて、Aたちが店に入店して任務に慣れてきた頃…





店内の1つの客席では、何やら客とキャストの間で修羅場が勃発していた





「もー、頭にきた」





1人の男は効果音がつきそうなほど、テーブルを勢いよく叩いた





「お前がツケばっか貯めるから



俺はナンバー落ちしちまった!!」





ナンバー制度__





売上や指名の多いホストはナンバーと呼ばれる





入れ替わりが激しい世界のため…





ナンバー落ちが発生する事はよくあることであった





この制度には、売上金額や指名数が重視されていた





「店にも俺にも迷惑かけてんじゃねェよ!!!」





ホストの収入の柱は客からの売上金額だけとは限らない





「ガキの分際で夜遊びなんざ、10年早えーよ!!」





売り掛けとは__





後日精算を前提とした売上…





客にとっての借金があった場合、店側は





その客に売上を立てたホストの給与から、売り掛け分を差し引くことができる仕組みになっている





「なによ!今まであんたを支えてきたのは



どこの誰だと思ってんのよ!!!」





痺れを切らした女性も席から立ち上がって、口論に発展した





「このアタシでしょ?!」





担当のホストがナンバーがつく以前から、支えていた様子だった





「ここまで有名にしてあげたアタシに感謝しなさいよ!」





女性は自称、太客とは言い張るが…





周りから見ればただの痛客であった





「あ?それが迷惑だってコトにまだ気づかねェのか?!」





このホストには今会話している女性以外にも、何人かの常連客はいた





「お前の手当なんかいらねェんだよ」





自分にはエースがついているので、女性の施しはもう受け付けない気でいた





エースは__





指名客の中で、毎月一番多く金を使ってくれる客のこと





「もういい。あんたなんか知らない!」





女性は荷物を持って席から離れようとした





「担当変えてやる」





男を睨んで女性はそう告げた





「は?おい。待てよ!まだ話は終わってねェよ」





男は咄嗟に女性の腕を掴んだ





「お前が俺と店に全額支払うまで帰さねェからな!!」





怒号を撒き散らしては女性に強く言った

眉目秀麗→←個性



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (261 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
443人がお気に入り
設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 愛され , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おりたん | 作成日時:2022年8月11日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。