仲間 ページ6
『もっと…しっかりしなくちゃ』
拳を握ってAは己の唇を強く噛み締めた
灰谷竜胆「バカ野郎…何言ってんだよ」
Aの話をほぼ黙って聞いていた彼は久々に口を開いた
灰谷竜胆「お前は足手まといじゃねぇよ」
Aの発言を全否定した
灰谷竜胆「Aが傷を負えば支えてやる」
自分も加勢して力になると告げた
灰谷竜胆「Aが動けなくなったら…
オレが代わりに戦ってやる」
彼はAが負傷した分は己が補うつもりでいた
灰谷竜胆「お前が苦しむなら…
俺はその苦しみを受け取ってやる」
戦闘においてどんな結末になろうが、彼はAを全力でサポートする気でいた
「俺たちは…」
"仲間だろ?"
彼はAを優しく抱きしめながら告げた
『……っ……うん…竜胆……ありがとう、ね…』
Aは涙を流しながら言った
灰谷竜胆「それとな…
戦いに
力が無い奴じゃねぇよ」
彼は補足するように告げた
"覚悟が足りねぇ奴だ"
真剣にAの瞳を捉えて放った
灰谷竜胆「Aはいつでも腹括って…命懸けで戦ってる」
先ほどの言葉はAに向けて言ったのではない
裏社会における無意味な価値の人間に対して警告をしたのであった
灰谷竜胆「俺はそれを知ってるから」
彼はより一層、Aを強く抱き締めた
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年2月27日 4時