闇夜に咲く一輪の花８【梵天】 (ページ49)

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坩堝ページ49

Aの直属の部下は首領の書斎を訪れていた

      「本日の任務でしたが…

A様と三途様がペアを組まれて

無事に成し遂げる事ができました」      

任務の成果を報告していた      

佐野万次郎「よくやった」      

首領は一言のみ告げた      

佐野万次郎「海岸付近の任務は今日がラストだったな」      

どうやらAと三途は海岸付近の任務に出向いていた様子だった

      「ただ、おふたりは相当疲労が溜まっていたようで…」

      彼は言いずらそうにした後に次の言葉を放った      

「二人揃って人格がぶっ壊れていました」

      そして虚無顔で言った      

遡(さかのぼ)ること数時間前＿＿

      Aは任務の道中でもらった柿をその場で食べていた      

『甘いもの美味しいな…』      

そして自分が所持しているナイフを使って切り、2個目に突入していた      

三途春千夜「よし、刺身にして食う」

      No.2は任務終わりに海に入って日本刀を用いて魚類を捌いていた

      「おふたりとも…些(いささ)か品格に欠けていますよ」 

彼は自分の上司とアンダーボスに対して品位を保てと言った

      A様はまだ許せれる…

      No.2は手のつけようがない      

『春千夜は…頭沸いてるね』      

Aは三途を見て真顔で言った