闇夜に咲く一輪の花８【梵天】

食欲 ページ29

Aは体が鉛(なまり)のように重く、動くのが辛いので一日をベッドで過ごす事にした





佐野万次郎「食欲はあるか？」





首領はAの傍(かたわ)らに座っていた





佐野万次郎「朝から何も食ってねぇけど、今はどんな感じ？」





体調と食欲の具合を聞いていた





『少し…お腹空いたかな』





現在の時刻は昼前であった





佐野万次郎「待ってろ。なんか作ってくる」





彼は立ち上がって部屋を出ようとした





『いや…チョコとかお菓子で、充分だよ』





Aは気軽に食べれるもので満たされると言った





佐野万次郎「アホかよ。ちゃんとした飯を食え」





誠に正論であった





佐野万次郎「こんな時こそ、少しでもいいから飯は食っとけ」





微笑んでから告げた後に彼はAの部屋を後にした





マイキー…




ご飯とか




作れるのかな？




作ってるとこ




見たこと




ないから




なんか…




心配になってきた





Aは不安になりながらも少し仮眠を取った

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