闇夜に咲く一輪の花６【梵天】

的屋 ページ12

的屋＝露店商





縁日などの人通りの多い所で興行を営む業者






"当たれば儲かる"






ことから的矢に準えて言われるようになった言葉である





売を打つ=販売する





商売人という意味が込められている





的屋は価格に見合った品質の商品を提供するというよりも





祭りの非日常感…





ハレを演出し、それを付加価値(ふかかち)として商売にしている性格が強い





『だから当たりが少ないんだよね』





佐野万次郎「たまーに当たりがあるな」





それは大概が原価が安い物に限る





『テキ屋の利益が出ないからハズレが多いんだな…』





クソだな




子供の夢を…




ぶっ壊してる





佐野万次郎「まぁ…テキ屋からしたら利得詐欺罪が成立してるな」





そのままの意味で人を欺いて財産上の利益を得る犯罪の事であった





佐野万次郎「問題を起こす輩には…道徳をどう解くかにかかってるな」





2つの言葉を掛け合わせていた





的屋は露天商を営みながら周りに気を配り目を光らせている





全ては警察から任された治安維持を守る為に一役買っているのであった





『ちょっと上手いこと言ったね』





美涼は首領の隣で口元に手を当て上品に微笑んでいた

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