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名無し ページ49
「ってか…ここがどこか分かってんのか？」
彼は今とても不機嫌なので口から溢れ出てくる言葉が止まらなかった
「日本最大の犯罪組織＿＿」
"天下の梵天だぞ？"
男を最大限に煽っていた
「もう少し敵を選べ」
力量不足だと告げた
「ご丁寧に説明してくださって…
よく喋る野郎だなァァ！！！」
部下の減らず口に痺れを切らした男は、
「頭の悪いお前にわざわざ説明してやってんだよ」
彼は男の言葉を跳ね返して懐からナイフを取り出した
「Morire presto.」
訳：早く死ね
そして素早い動きで的確に心臓に命中させた
元葬儀屋の彼は死体・遺体の解剖には慣れているので、刺す位置も的確であった
「あ、あんた…普通に…強ぇじゃねぇか」
いつも美涼の傍らで控えているので殺しは専門外だと思っていた様子だった
「名は…なんて、言うんだよ」
部下に名前を問いかけて聞き出していた
「俺の名前？」
聞いてどうするんだと言って、逆に質問を投げ返していた
「名乗るほどの者じゃない」
彼は問いかけをあっさり切り捨てた
「俺は美涼様の＿＿」
"駒"
「それだけだ」
そう告げると男を回収して火葬場に向かった
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作者名：おりたん | 作成日時：2021年12月4日 10時
