闇夜に咲く一輪の花５【梵天】

誘引 ページ36

佐野万次郎「話は変わるが…お前の今度の任務についてだ」





話題は主に世間話から仕事の話に変わった





佐野万次郎「美涼は三途と竜胆と3人で海に行ってもらう」





『いや……みんな遊泳禁止じゃん』





刺青やタトゥーがある者は公共の施設では利用を拒否されており、入場を頑なに断られている所が多かった





佐野万次郎「別に遊びに行くんじゃねぇよ」





任務では海水浴に行く事が目的ではない





佐野万次郎「上にパーカー着て…



一般人を装ってもらうから大丈夫だ」





『そういう問題かな』





美涼は悩ましい表情をしていた





佐野万次郎「海での任務が終わったら…



2人で夏祭りに行こうか」





海での任務が終わり次第、首領は美涼を縁日に誘った





佐野万次郎「お前とふたりで花火が見たい」





表向きは祭り観光だが実は裏の目的は的屋の視察であった





佐野万次郎「美涼は浴衣着て粧(めか)し込んで来いよ」





首領は美涼に対して当日は着飾ってきてほしい様子だった

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