隔離 ページ20
雲がかかりぼんやりとしている月の夜
「店長！大変です！！」
夜見世の最中、従業員は店長の元に行き声を張り上げていた
「美涼さんがオーナーに折檻部屋に連れて行かれました！！」
そして慌てたように事態を述べていた
まずいぞ
ジジィが美涼を…
部屋に隔離しやがった
「あの部屋は和室だけど…鍵が掛かってるんだよ」
カギは当人の楼主しか所持していないようだった
楼主は美涼を普段は折檻場所としている部屋に連れて行っていた
「店長！どうしましょう！？私たちじゃどうにも…」
従業員は自分の無力さを恨んでいた
？「俺が行こうか」
2人が会話をしている中、ちょうどタイミングよく新しい声が降ってきた
店の男手である若い衆は、店長と従業員の会話を聞いていた
「あんたは……梵天の！！」
店長は目を見開いて驚愕していた
？「とりあえず、場所を教えろ」
若い衆は店長に折檻部屋までの道のりを教えてもらった
？「俺一人で行くから…あんたらは店を見張ってな」
そう告げて指定された目的地の場所に1人で向かった
見世の付近＿＿
灰谷竜胆「あれ？九井は？」
共に任務で来ていた竜胆は九井の姿が見当たらない様子であった
灰谷竜胆「さっきまで一緒にいたのに…」
竜胆は同僚の行方を見失い1人嘆いていた
実は本日を持って浅草での任務は終了となる予定だ
今日はその最終日という事で、何人かの梵天メンバーは浅草に駆け付けていた
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作者名：おりたん | 作成日時：2021年12月4日 10時
