闇夜に咲く一輪の花４【梵天】 (ページ40)

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キャバクラページ40

美涼は任務の為にキャバクラ嬢になりきっていた

『美涼と申します』

客の卓に行き挨拶をしていた

『よろしくお願いします』

美涼はかなり露出の高い煌びやかなドレスを着ていた

「新規の1名様ご来店です！」

店の黒服であるボーイは来店した客を接客していた

「……は？」

店に入るや否や言葉を失っていた

「美涼？」

真っ先に見知った顔がいたので蘭は思考が停止していた

『えっ……蘭！？』

美涼は咄嗟に席を立って蘭の存在に気付いた

灰谷蘭「お前何してんだよ」

少し表情を曇らせて言った

『任務だけど…そういう蘭は？』

いつの間にか自分の卓に来ていた蘭を見ながら美涼は告げた

灰谷蘭「俺は視察だよ。仕事の一貫」

何かを思い立った蘭は店長を呼んだ

灰谷蘭「店長～」

美涼を席から立たせて手を取った

灰谷蘭「この子お持ち帰りしまーす」

そして美涼の手を引いて2人で夜の歌舞伎町を足早に歩いた

灰谷蘭「俺がなんで美涼を押し倒してるか分かる？」

店を出た後に2人はホテルに来ていた

『任務のこと…伝えてなくてごめんなさい』

美涼は蘭に任務の内容を伝えそびれていた

灰谷蘭「まぁ、それも一理あるけど～」

片手で美涼の両腕を1つにまとめて固定させていた

灰谷蘭「ジジィに接客してたのが気に入らねぇ」

声のトーンを落として言った

灰谷蘭「テーブルの下で触られてただろ」

"あの場で殺してやろうかと思った"

どうやら客に殺意が沸いたようであった