闇夜に咲く一輪の花４【梵天】 (ページ33)

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Akimbo ページ33

「お兄さんは俺のお相手を願えますか？」

そう言って呑気に構えていた

鶴蝶「……上等だ」

血相を変えて鶴蝶も敵に挑んだ

『あっ…ヤバっ…！』

美涼は戦闘中にしくじって拳銃を相手に取られてしまった

「イタリア製の銃か」

キアッパ・ライノは…

私の命なんだよ

美涼の今の現状はナイフも所持していなかった

「おい…女」

愛用している拳銃だけは、美涼は肌身離さず常に持っていた

「お前詰んだな」

男は美涼を見下ろして言った

「美涼！！」

遠くの方で別の敵と対峙していた鶴蝶は美涼の名前を叫ぶように呼んだ

鶴蝶「これを使え！！」

そう言って鶴蝶は二丁拳銃の片方を美涼に勢いよく投げて渡した

『ありがとう！！』

鶴蝶が使用していた拳銃は＿

Dual wield

上手くキャッチして受け取った美涼は、すかさず目の前の標的に発砲した

『後は…あいつだけか』

鶴蝶は既に自分の敵を始末していた

逃げようとしている3人目を美涼は鶴蝶と共に追い詰めた

「ま、待ってくれ…！命だけは…お助けを！！」

美涼と鶴蝶は隣り合わせで互いが標的の頭部に銃口を向けた

「『チェックメイト』」

3人目は相手側の主犯格

つまり美涼と鶴蝶は王手の行く手を詰めらせていた

Checkmateは＿＿

今の1手で戦闘(ゲーム)が終わったことを意味する

『詰んだのはそっちの方ね』

鶴蝶「商談は決裂だな」

そう言って美涼と鶴蝶は標的に容赦なく発砲して殺害した