闇夜に咲く一輪の花４【梵天】 (ページ13)

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『トスカーナのワイン…

取り寄せてきたから呑んでいいよ』

そう言って美涼は調理に戻った

調理をする前に前置きとして前菜にブルスケッタを用意した

九井一「んじゃあ…勝手に呑んどくわ」

コルク栓を抜きワイングラスに注いだ

三途春千夜「赤と白があるじゃねぇか」

灰谷竜胆「呑み比べできるな」

辛口の白ワイン＿＿

ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ

赤ワインは＿＿

キヤンティとブルネッロの2種類

コース料理って

お腹いっぱいになるから苦手

私そんなに食べれないし…

調理を終えた美涼はダイニングテーブルに次々と並べていった

『順番に出すの面倒だからまとめて出すね』

本来ならばコース料理は順番に沿って出さなくてはならない

イタリアのしきたりはもの凄く面倒であった

『マナーは無礼講ね』

リストランテであればテーブルマナーに従わなければならないが、宅飲みなので関係のない事だった

シチリア料理＿＿

カポナータ

カーサレッチェ

インサラータ・ディ・アランチェ

時短を交えて美涼は手際よく調理した

生憎この日は蘭は不在であった

鶴蝶と望月は出張のため都合が取れなかった

昨日と同じで美涼は居るメンバーに手料理を振舞っていた

『Buon Appetito(ブォナッペティート)』

訳：召し上がれ

そう言ってから美涼もイスを引いて席についた

『着替えるの面倒だから…このままでごめんね』

隣の席の首領に向かって一言謝罪を入れてから食事を共にした

三途春千夜「Buono(ブォーノ)」

灰谷竜胆「Delicious(デリシャス)」

2人はスタンダードな言葉を言って褒めていた

佐野万次郎「Squisito(スクイズィート)」

首領はワンランク上の褒め方をした

九井一「Buonissimo(ブォニッシモ)」

さらに最上級の褒め言葉を美涼に告げていた