闇夜に咲く一輪の花３【梵天】

短慮 ページ43

新宿歌舞伎町＿＿





東京の夜を支配しているのは摩天楼が下(もと)に垣間見えるこの街だ





梵天メンバーは他の組織との会合の帰りであった





灰谷蘭「深夜徘徊じゃん」





灰谷竜胆「不良かよ」





道中で1人の女子高生が路地裏でスカウトされているのを目撃した





『若ければ誰でもいいってものじゃないよ』





美涼は女子高生を後ろに庇って相手を威嚇した





九井一「制服着てるから見るからにJKじゃねぇか」





美涼の隣で後ろにいる女子高生を見下ろしながら呟いた





「あの！助けて…くれて…ありがとうございます。」





女子高生は周りにいる大人たちにお礼を言った





話を聞くところによると、この女子高生は家出中の不良少女らしい





九井一「行く宛てがねぇのか？」





初めに女子高生に声をかけたのは九井であった





三途春千夜「あ？余計なもん拾うなよ」





九井の発言に三途は気を悪くした





三途春千夜「裏社会にガキはいらねぇんだよ」





女子高生を視界に入れた瞬間に胸糞が悪くなった様子であった





三途春千夜「そもそも俺ァ…ガキが大っ嫌いなんだよ」





相当毛嫌いしているようだった





灰谷竜胆「幼女でもJKでも



俺らに関わってくる奴は全員処刑対象だ」





基本的に竜胆は女性が嫌いであった





三途春千夜「美涼に悪態つく女も対象な」





好き嫌いどうこうの話の前に美涼に楯突く輩は敵とみなしていた

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