闇夜に咲く一輪の花３【梵天】

憎悪 ページ21

「あんた、お人好しにも程があるわね」





美涼はすぐに女性を追いかけて敵と相対していた





は？




何言ってんだよ





『すぐに見破れたけど？』





美涼は女性の発言に物申した





「あんたさ…どうせサツでしょ」





女性は美涼を警察だと勘違いしている様子だった





「あたしを捕まえられるかしら？」





そう言って女性は美涼に容赦なく発砲した





『勘違いしてんじゃねーよ』





美涼は弾丸を避けながら自分も拳銃を用いて対峙した





『ヤバっ…！』





戦闘の途中で履いていた高めのヒールで足を挫いてしまった





「なかなかの腕みたいだけど…」






"その格好は不利ね"






女性はいつの間にか美涼と距離を詰めていた





「じゃあね。可愛いうさぎさん♡」





そう言って美涼の頭部に銃口を向けた





「ﾁｯ……新手か！」





女性が引き金を引きかけた時に第三者の介入が加わった





女性は間一髪で飛んできた弾丸を避けた





九井一「女同士の戦いに口を挟むつもりはねぇが…」





そこには腕を組んだ九井が立っていた





九井一「美涼に手を出す輩は＿」






"潰す"






九井は女性に向けて50口径ピストルを向けた





九井一「次からは相手をよく選ぶ事だな」





自身が銃殺した女性に向けて九井は吐き捨てるように告げた





望月莞爾「参謀もたまにはやるな」





付き添いで来ていた望月は九井を見て思った





鶴蝶「俺らの出番…なかったな」





No.3は呟くように言った

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