【罪と雨】 ページ1
「………はぁ。」
大雨の中、傘をさす一人の少女は、大きなため息をついた。
その、何というか───冠沢 雨(むさわ あめ)は、今、くっそめんどくさい場面に立ち会っていた。
目の前には襤褸布(ボロヌノ)を頭から被った、──11、12歳程度に見える泥を落とせば、人一倍綺麗に成るであろう──長い髪の毛の少女が道路の端の方に寝そべっていた。
自分としては、この少女とは面識もなく、赤の他人なのだが、ここで死なれると困る理由があった……。
「お父さんとお母さんにお花を上げる時に居られると困るんだけどなぁ……」
そう。
雨の両親は…丁度、この道路のこの辺りで死んだのだ。
────事故で。
「ちょっとの間。
家におくだけだからね………」
だが、雨は知らなかった。
これが原因で、人知の及ばぬ戦争に首を突っ込む事になるとは──────
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そらまめ - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁこういうの好きぃぃぃ (2018年12月21日 21時) (レス) id: ec43b210b4 (このIDを非表示/違反報告)
中也の彼女たん - おぉぉ!続きを読みたいです! (2018年12月20日 21時) (レス) id: ec43b210b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲 翡翠 | 作成日時:2018年12月20日 21時