貴方が…大好きなんだ… Second【名前変換オリジナル】

36.無理(私Side) ページ11

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直樹「…席戻るぞ？」


「あ…うん…………」


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手首を握られながら
あるく私。
その力はひりひりと痛むほど
強かった。


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席に戻ると
優愛と悟がいたけど
寝ていた。


でも何故か
2人とも頬に涙のあとが
残っていた。


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「…どうしたんだろう…」


直樹「…色々話そう…？谷口」

「…うん。」


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ありえないくらい
落ち着いている桜田……。
すこし怖い…


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直樹「…あのさ…
やっぱり谷口と慶太って
付き合ってたの？」


「……うん…」


直樹「……うん…
それだけわかればいいや…」


「…え…？」


直樹「だって…谷口が
傷ついてるなら
無理矢理聞いて傷えぐりたく
ないし……
まあ…ちょっとは
気になるけど…」


「…別に大丈夫だよ…？」


直樹「いいの。無理しなくて
いいから…」


「…うん……」


直樹「谷口はさ……
いつも無理してるでしょ？
部活の問題とか…勉強とか…
人間関係とか…
大変なはずなのに…
いつも笑顔で
解決しようとしてるでしょ？」


「……」


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やばい…なんか
泣きそう…

だって…全部桜田の
言うとおりなんだもん…


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直樹「…少しはさ……
誰かに甘えてみても
いいんじゃない？
気を抜いてもいいんじゃない？
慶太とのさっきのやつだって
自分でなんとかしようと
してたよね？」


「……うん…」


直樹「…あ……泣いちゃった」


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え…うそ？


思わず手で頬を
触る


.


「……本当だ…」


直樹「誰でもいいよ？
優愛でも悟でも
役に立つかわからないけど
俺でも(笑)
先生でも親でも。
谷口の仲間は
一杯いるからね。」


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ぼろぼろと溢れ出る涙…
止まらない……


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