もう1つの恋-3 楓said ページ3
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あれから1ヶ月くらい
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ガチャ
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いつも通り学校から帰ってきて
家のドアを開けた
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そこには普段は無い靴が二つ並んでいた。
誰の…？
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不審に思いながらリビングへと歩を進める
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楓「…⁉︎」
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母「あ」
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楓「え、」
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母「おかえり」
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楓「…お母…さん？」
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楓「なんで…」
いるの？
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隣の男の人はダレ…？
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母「あー、再婚することにしたから」
楓「え…」
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男「こ、こんにちは」
楓「…どーも」
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楓「…まぁ、勝手にすれば」
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別に母親が何をしようと
どうでも良かった
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でも、流石に次の言葉は受け流せない
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母「てことだから、」
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母「家から出てってくれる？」
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楓「……は？」
男「え、」
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母「アンタがいても邪魔なだけだし」
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男「ちょっと、それは可哀想じゃないか？」
母「いーのよ別に」
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楓「行くところがないんだけど」
母「知らないわよ、そんなの」
楓「…」
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もう、なんだろう
母に対して怒りが込み上げてきた
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楓「何言ってんの？」
楓「私、あんたの娘なんだよ⁉︎」
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母「他人みたいなもんでしょ」
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楓「じゃあ子どもなんか産むなよ‼︎
産まれてきたくなんかなかったよ
あんたの子どもになんかなりたくなかった‼︎
ずっと放置でさ、私生きてたって全然楽しくない‼︎」
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楓「ハァ…ハァ…」
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母「だったら死ねば？」
楓「、」
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楓「…っ…」
ダッ__
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私は走ってリビングを出る
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今までバイトで貯めてきたお金と
バッグを持って
また、走る
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思いっきりドアを開けて
外に足を踏み出した
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家を出た瞬間
今度は悲しみが込み上げてきて
泣きながら走った
行く当てもなく。
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私、お母さんに捨てられたんだ
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もう私の居場所はどこにもない
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今私の頭に浮かぶのは
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大野智。
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あんたしかいないんだよ…
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ねぇ…偽りでもいいから
私の側にいてよ
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私を愛して…？
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わかな - 見てるときに、涙出ました…すごく面白かったです♪ (2015年11月29日 14時) (
レス) id: e1f6e2fd9c (このIDを非表示/違反報告)
美柚(プロフ) - 最初から、最後まで泣きっぱなしでした！もう、涙がとまりません！ (2015年6月5日 20時) (レス) id: 8f14cc0c4b (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！もう号泣です。涙が止まりません。本当に本当に号泣です。続き、楽しみにまってます！素晴らしい作品をありがとうございます。 (2015年4月7日 11時) (レス) id: c13db3e554 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - すっごくすっごく泣きました。明日には目腫れてるくらい( .. ) ほんとに許さん。やばいですね。。。涙が止まらないですよー。。！！！！ 作者さんこれからも大野さんのこーゆーのお願いします！あー、ほんとにこれを読んで感謝しました。ありがとうございます！！ (2015年3月31日 2時) (レス) id: b7dde4991e (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - 楓ちゃんめちゃくちゃええ子でびっくりしました← 智君とどーなるのかめちゃくちゃ楽しみです！これからも、お話楽しみにしてます(´･∀･｀) (2015年3月26日 19時) (レス) id: b8d82f314b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2015年2月15日 19時
