フロム・アンノーン・センダー ページ43
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たった２０年あまりの人生で
こんなにも大好きな人に巡り逢えたのは
奇跡だと思う。
ある日突然閉じた生涯は
歳を重ねることは叶わなくても
最愛の人の元で再び歩みだした。
優しくて、素直で、のんびり屋で、泣き虫な
私の、大好きな人。
自分のことを『ワガママでマイペース』と卑下した彼が
どんなに優しいか、私は知ってる。
たった一度話しただけのお父さんのお葬式で
泣き叫ぶお母さんを支えながら、泣くに泣けなかった私の代わりに泣いてくれた。
慰めの言葉なんてかけずに、ただ傍にいてくれた。
それがどんなに嬉しかったか
あなたは知らないでしょう。
自分の代わりに泣いてくれる人がいるという事実が、どんなに私を支えてくれたか
あなたは知らないでしょう。
あなたは私に「どうしてこんな自分の傍にいてくれたのか」と訊いたけれど
私はあなたに、十分すぎるほどのしあわせを貰ったから
あなたからは何も欲しくないと思ったの
与えるだけでいいと思ったの
そう言ったら、単純なあなたは首を傾げるのだろうけれど。
歳を重ねることはできなくても
永遠にあなたの傍で暮らすことができるのなら、と思った。
誰にもわかってもらえない存在だとしても
あなただけが私を見てくれているのなら、と思った。
そんな勝手なことを、心のどこかで願っていた。
あの日、あなたが「私が傍にいることがしあわせだ」と言うまでは。
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ふ う せ ん 。(プロフ) - はじめまして。読み終わった時、涙がポロポロ出てきました。叶わないヒロインと大倉くんの恋が切なくて....タイトル、おまけのタイトルの意味も感動しました。茜音さん大好きです。 (2017年9月6日 22時) (
レス) id: 7c89de28d9 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - こんにちは。私は占ツクの作品を読んで、涙がとまらなくなってしまったのはこの作品が初めてです。素敵なお話しで…また涙がこぼれ落ちそうになります笑これからも茜音さんを応援しています！ (2017年9月3日 15時) (レス) id: 88a3919034 (このIDを非表示/違反報告)
hinami(プロフ) - ほんとに感動して泣いちゃいました！素敵なお話しをいつも書かれてて素敵です。 (2017年2月28日 0時) (レス) id: d98e128aed (このIDを非表示/違反報告)
かい(プロフ) - こんばんわ。初めまして。こちらの作品読ませていただき、ボロボロに泣いてしまいました。いろんな事を考えさせられる暖かい気持ちになれてとても素敵な作品だと思います。 (2017年2月27日 23時) (レス) id: 47a2a99d86 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - 気がついたら涙が流れてました。電車の中だというのに周りを気にせず泣いていました。皆が優しくて、だからこそ切なくて。ハッピーエンドじゃないのに暖かい気持ちになる、とっても素敵なお話をありがとうございました。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜音
| 作成日時：2017年1月21日 0時
