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お風呂から出たあと
ナミはタオルで濡れた髪を拭いた
廊下にある自動販売機で水を買う
キャップを開け、中身を飲んでいると、円堂がやってきた
「ナミは一星と仲良くやってくれてるんだな」
なにもかも見透かしたように
まっすぐな眼差しを向けてくるキャプテン
ナミは意地悪そうにニッと笑った
『なかま』
ナミはカタコトにそう伝えた
『(キャプテンのことば、わすれない。いちほしさんもなかま。とってもたいせつな)』
「ああ！」
力強く円堂は頷く「一星は大切な仲間だ！」
「ナミはやっぱり凄いぜ」
円堂はナミの背中をパシッと叩いた
『(そっそんなこと…だってキャプテンのほうが…)』
ナミはつん、と円堂の鼻をつつく
「ん？」
円堂は首を傾げる
ナミはふわりと微笑んだ『(…なんて言えたらいいのに…)』
「ナミって…」
円堂はナミを見つめる
「ナミって可愛いよな！」
ズバッ、と円堂は言い放った
あはは！と笑っている
ナミもクスリと微笑んだ
偶然そこを通りかかった灰崎とヒロトは顔を青くする
「円堂さん、ストレートすぎねぇか！？」
灰崎がくわっ、と顔をしかめたのだった
ヒロトも、俺もあんな風に言えれば…と「(つか、いつも言ってるけどナミが気づかねぇんだよな…)」
「(はやく俺の気持ちに気遣って…そういやアイツ、好きなやつとかいるのかな？うえ…考えたらもやもやしてきた)」
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作者名：真灯 | 作成日時：2024年2月29日 19時
